ソーシャルメディアは10代の女の子の幸福感と無関係 イギリスの調査

イギリスの国家統計局が新たに公表した報告書によると、10代の少女の精神的健康にとってソーシャルメディアの使用の有無はあまり関係がないようです。

“このことは、いじめの影響、身体の健康と睡眠、友人と会う頻度などの他の要因を説明するとき、ソーシャルメディアの使用は心理的健康と最小限の結びつきしか持たないことを示唆した。”

大切なのは睡眠と友人の存在

調査において、10代の女の子の精神的健康に最も大きな影響を与えている要素は、十分な睡眠と友人と過ごす時間でした。また、いじめは精神的健康に大きな影響を及ぼすものの、年齢が高いほどその影響は小さくなることも判明しています。

調査では、いじめが10代の女の子に与える影響はソーシャルメディアよりも8倍大きいことが示されています。もちろんソーシャルメディアの影響が小さいとは言っても、ソーシャルメディアを通じたいじめがある場合には、その影響は大きなものがあることを指摘しています。

調査が示唆するもの

この調査結果は、私たちが教育において重視すべき要素が何であるかを考える上で役に立ちます。調査結果に従うなら、大人や教育者は子供のソーシャルメディアの使用に干渉するよりも、子供たちに十分な睡眠時間を与え、友人との交流を促し、いじめを防止する方がより生産的なのです。