思春期のスマホ依存はうつ病や孤独と関係がある

子供がスマホでゲームや Youtube に熱中して全然勉強しない、という悩みを抱えている保護者の方も多いかと思います。確かにそれも困ったことなのですが、スマホ依存はより深刻な精神的問題を引き起こす可能性があります。

研究者のMatthew Lapierreとその共同研究者によると、スマートフォンに依存する思春期の子供は、将来うつ症状と孤独につながる可能性が高くなります

うつ・孤独とスマホの相関関係

スマホへの依存性が高い人間は、スマホを触ることができないと不安になるため日常生活に支障をきたします。しかしながら、スマホを使うからうつや孤独になるのか、うつや孤独だからスマホに依存するのか、どちらが先なのかははっきりしていません。

共同研究者の一人は、もしその人にうつや孤独が発見された場合、スマホへの依存を減らすことで精神的問題を改善することができ、またその人にスマホ依存が発見された場合、うつや孤独などの精神的問題に対処することでスマホ依存を減らせると述べています。

スマホ自体は子供に限らずもはやあらゆる年齢層の人々が使っていますが、思春期の子供たちはスマホ依存に対して自己を調節する能力が未熟であり、またうつなどの精神的症状に対処する点においても未熟であるがゆえに、スマホは思春期の子供にとって特に問題になると指摘されています。思春期の子供は大人に比べてスマホ依存になりやすいのです。

スマホ依存への対処法

また、他の研究では精神的なストレスがスマホ依存を引き起こすことも示唆されています。したがって、友人と直接話をしてみたり、生活の中に運動を取り入れてみるなどの一般的なストレス発散の対処法を用いることで、スマホへの依存を減らすことができるでしょう。

スマホ依存とうつや孤独との関連性についてはまだ調査が始まったばかりであり、今後、青少年の心の問題とスマホとの関連性がより詳しく明らかにされることが期待されます。