ペットの顔をAIで認識する ペット捜索で活躍する画像認識技術とは?
学習したAIが人間の顔を認識する技術は私たちの生活でもすでに実用化されています。その一方で、その技術をペットに応用して行方不明のペットの捜索に役立てようとしている人々がいます。新しいアプリでは、飼い主が行方不明になったペットの写真をアップロードすることで、それにマッチする保護された動物を素早く検索することができます。
”革新的な顔認識を使用する新しいアプリは、現在、行方不明のペットと人々を再会させるために使用されている。ペットの飼い主は、行方不明の犬や猫の写真をアップロードして、無料アプリ上で「いなくなった」をクリックすることができる。いくつかの基本的な情報を入力した後、「ファインディング・ローバー」として知られるこのアプリは、一致するかもしれない100万人以上の保護または見つかった動物のデータベースをスキャンする。ケヴィン・ビリカーナは、このアプリのおかげで彼の犬であるサージェントを発見したと述べた。”
顔認識技術でペットを識別する
AIによる顔認識技術の向上は目覚ましいものがあります。私たちが現在この技術の恩恵を受けられるのは Googleフォトでしょう。Googleフォトに写真をアップロードすると写真に写っている人物を識別して自動で仕分け作業をしてくれます。
また、この技術は人間以外の動物に活用することもできます。スマートフォンで使用できるファインディング・ローバーというアプリは行方が分からなくなったペットの写真をアップロードすることで、データベースに登録されたペットの写真と照合し、保護されているペットと特定することを可能にします。アプリは各地の動物保護施設と提携していて、これまでに15000以上匹以上のペットの飼い主を特定するのに役立ちました。ペットがデータベース上にアップされていれば、飼い主は写真をアップした数秒後には自分のペットが保護されているかどうかを知ることができるのです。
アプリの開発者であるジョン・ポリメノは、人間で顔認識ができるのならばそれをペットに活用することで行方不明になったペットの捜索に役立てることができるのではないかと考えました。AIが飼い主とペットの感動の再会を実現しているのです。
ポリメノ氏はAIによる写真の一致率は98%の精度だと述べています。AIはペットの目や鼻、目の間隔などを自動で認識して一致する動物を探し出します。
こうしたアプリはユーザーに利便性を提供すると同時に、AIを向上させるための学習データの蓄積をもたらします。ユーザーが写真をアップし一致パターンを判定する作業を積み重ねることによって、AIの認識率が向上していくのです。
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