【スマホで復習!高校化学】高分子化合物教科書まとめ
プラスチック(熱可塑性樹脂)
加熱すると軟化し冷却すると再び硬化するプラスチックを熱可塑性樹脂という。
付加重合で合成されるプラスチック
ポリエチレン
- ビニル基 $\text{CH}_2=\text{CH}-$ をもつ。
- 高密度ポリエチレン 結晶部分が多く,半透明で硬い。ポリ容器など。
- 低密度ポリエチレン 結晶部分が少なく,透明で軟らかい。ポリ袋など。
ポリスチレン
ビニル基 $\text{CH}_2=\text{CH}-$ とベンゼン環をもつ。
その他の付加重合で合成されるプラスチック
ポリ塩化ビニル,ポリプロピレン,ポリ酢酸ビニル,ポリメタクリル酸メチル
縮合重合で合成されるプラスチック
ポリエチレンテレフタレート(PET),ナイロン66
プラスチック(熱硬化性樹脂)
硬化剤を加えたり加熱することで分子間に架橋構造が生じて硬化するものを熱硬化性樹脂という。いったん硬化したものは再び成形・加工できない。
フェノール樹脂
- フェノールとホルムアルデヒド HCHO を付加縮合させたもの。付加反応と縮合反応を繰り返して進む重合を付加縮合という。
- ベンゼン環の間をメチレン基-$\text{CH}_2$-で架橋した構造をもつために立体網目構造をとる。
- 電気絶縁性に優れる。電気のソケットなど。
尿素樹脂
尿素とホルムアルデヒド $\text{CH}_2\text{O}$ を付加縮合させたもの。電気絶縁性に優れる。
メラミン樹脂
- メラミンとホルムアルデヒドを付加縮合させたもの。
- アミノ基 $-\text{NH}_2$ をもつ単量体とホルムアルデヒドとの付加縮合で得られる熱硬化性樹脂をアミノ樹脂という。
イオン交換樹脂
陽イオン交換樹脂 スチレンと $p-$ジビニルベンゼンの共重合体に,酸性の官能基を導入したもの。水酸化ナトリウム水溶液を入れると,$\text{H}^+$ と $\text{Na}^+$ が 1:1 の割合で交換される。強酸の水溶液を通して再生できる。
陰イオン交換樹脂 スチレンと $p-$ジビニルベンゼンの共重合体に,塩基性の官能基を導入したものをという。塩化ナトリウム水溶液を入れると,$\text{OH}^-$ と $\text{Cl}^-$ が 1:1 の割合で交換される。強塩基の水溶液を通して再生できる。
これらのイオン交換を利用して塩類を含んだ水溶液から純水を得ることができる。
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