海外から注目される日本の「地味ハロウィン」とは? 日常生活の美学

海外のサイトで日本の一風変わったハロウィンの文化が紹介されています。名付けて「地味ハロウィン」。日常の何気ない光景に注目して、それを美学として表現するアイデアに関心が寄せられているようです。

”「日常の美学」に興味のある哲学者は、美学についての私たちの考え方は、高度な美のアイデアに焦点を合わせすぎていると主張しています。実際、彼らは、雑用などの反復作業、ゴミ箱やおむつなどの目立たないオブジェクト、家族と隣人の間の共通の相互作用はすべて「美学」を持っているとみなすことができると指摘します。”

日常生活の中にある美学

京都教育大学の斉藤由里子准教授は、美学とは日常生活の中に存在しているものであるという考え方が日本や中国などの伝統文化に長く存在してきたと指摘しています。

記事の筆者は次の「化粧水だけを買うつもりだった人」には、表現の中にいくつもの解釈が生まれる点に面白さを感じているようです。日常生活の中にはネガティブなもの、退屈なものが存在しています。そうしたネガティブなものの中にはメッセージ性が隠されており、それが芸術になり得るのです。また、何気ない日常生活の一コマには多くの人々が共感できる普遍性があり、そこに多様な解釈が生まれるという点では十分芸術として成り立っていると指摘しています。