英文法講座

which と where の判別

問題

(1) This is the restaurant ( which / where ) we visited last week.
(2) This is the house ( which /where ) I lived when I was a child.

関係詞の問題です。先行詞は the restaurant ですが解釈が二通りあります。一つは「もの」と解釈して which にするか、もう一つは「場所」と解釈して where とするかです。今回は関係代名詞 which と関係副詞 where の使い分けについて学びましょう。

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関係代名詞 which

先行詞が場所を表す語句であったとしても必ずしも where を用いるとは限りません。

先行詞って何だったっけ?

一部例外あるけど、原則として関係詞の前には先行詞がある。中学校で習ったよね。先行詞が人なら who 、人以外なら which ってヤツ。先行詞は必ず名詞って法則も忘れずに。

Kyoto is a city which I like very much.
京都は私がとても好きな都市だ。

注目するのは which の後ろの文です。ここでは I like very much となっています。

like は「~が好き」で、本来は後ろに目的語が必要です。実はこの文はもともと I like (a city) very much だったのですが、目的語が省略されているのです。

このように関係代名詞の文では、本来あるべき主語や目的語が省略されます。このような文は不完全な文と呼ばれています。

関係代名詞の後ろの文では
・主語か目的語が必ず省略される。
・省略された語句は必ず先行詞である。

例文を見て、省略されている位置と語句を推測してみましょう。

We have a Japanese garden which is always beautiful.
私たちの家にはいつも美しい日本庭園がある。
(a Japanese garden) is always beautiful。主語が省略されている。
The village which I visited last summer was a small one.
私が去年の夏訪れた村は小さいものであった。
I visited (the village) last summer。目的語が省略されている。
Nagoya is the city which I was born in.
名古屋は私が生まれた都市だ。
I was born in (the city)。このように前置詞の目的語相当の語句が省略される場合もある。

どの動詞に目的語が必要かが分からない。

そこは普段の単語の覚え方。like を「好き」と覚えるんじゃなくて「~が好き」と覚えると他動詞(目的語が必要な動詞)であることが分かる。visit も「訪れる」じゃなくて「~を訪れる」と覚えるの。目的語を伴うかどうかは文法問題だけじゃなく英作文でも必要になるから、単語を覚える方法を変えることが大事。

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関係副詞 where

次に関係副詞 where を用いる場合を見てみましょう。

Okinawa is the city where I was born.
沖縄は私が生まれた都市だ。

上と同じように関係詞の後ろの文を見てみると I was born となっています。

この文では主語や目的語の省略はありません。このような文は完全な文と呼ばれています。

省略がないってのが分かりにくい。

入試問題ではある程度出される形が決まってるから、慣れちゃうのが手っ取り早いだろうね。もう少しパターンを見てみようか。

This is the house where I lived.
これは私が住んでいた家です。

これも、うしろの I live には省略はありません。

the house が省略されているんじゃないんですか?

迷うところですが、考えてみると I live the house という英語はありません。

I live in the house. ならオッケー。

つまり、live はもともと目的語を必要としない動詞(自動詞)であり、I live「私は住む」で文として完結しています。これを完全な文と呼んでいるのです。

関係副詞の後ろの文では
・主語や目的語の省略がない。完全な文を用いる。

ややこしい。

そうね。繰り返しだけど、動詞によって目的語が必要なものとそうじゃないものがあるから、仕分けして覚えるのが大事。

This is the hotel where John and Mary usually stay.
これはジョンとメアリーが普段滞在しているホテルだ。
stay は自動詞なので、目的語は不要。つまり完全な文である。
Let’s go to the park where it is not noisy.
主語や目的語の省略はない。完全な文。
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in which=where の関係

Question の解答です。

(1) This is the restaurant ( which / where ) we visited last week.
visit の後ろに the restaurant が省略されている。省略があるので、which
(2) This is the house ( which /where ) I lived when I was a child.
live にはもともと目的語はない。主語や目的語の省略がないので、where

ここからもう少し突っ込んで考えるよ。

問題

(1) This is the house ( which / where ) I lived.
(2) This is the house ( which / where ) I lived in.

答え違うの?

違うよ。(1)は where、(2)は which が答え。

意味が分からない。

上でやった考え方を思い出しましょう。(1)は関係代名詞 which のうしろが I lived となっています。もしそこに省略があるとすれば、省略した語(つまり先行詞)を入れることができるはずです。

× I lived (the house)

この英語は不可です。では、(2)の方はどうでしょうか。

〇 I lived in (the house)

この英語は成り立ちます。

つまり、(1)は省略なし、(2)は省略あり、ということです。

また、This is the house which I lived in. は前置詞を関係代名詞の前に置いて

This is the house in which I lived.

とすることもできます。

これもしっくりこないヤツ。

日本語に直すときには関係詞は訳さないと習ったと思います。しかし、実は関係詞にはちゃんと意味があって、which なら「そしてそれは(それを)」、where なら「そしてそこに」となります。接続詞+代名詞=関係詞というのが関係詞の本来の意味です。

This is the house / which / I lived in.
これは家だ / そしてそれに / 私は住んでいたThis is the house / where / I lived.
これは家だ / そしてそこに / 私は住んでいたThis is the house / in which / I lived.
これは家だ / そしてその中に / 私は住んでいた

in which は in the house のことだと解釈すれば スムーズに理解できるでしょう。

また、そこから in which=where という関係が出てくるのです。

あー、学校の先生に習った。それ。

関係詞は日本語にない表現なので、理解するのに苦労する部分です。あとは練習あるのみなので、文法問題集などで繰り返しアタックしてみましょう。

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