【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IIB2020追試【解説・正解・問題】

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第3問

正解と解説

ア 1 イ 3 ウ 2 エ 3
オ 4 カ 7 キ 2
ク,ケ,コ 2,2,2
サ 1 シ 3 ス,セ 3,9
ソ,タ 6,3 チ 0 ツ 4
テ 8 ト 9 ナ 5 ニ 1

(1)

①より,$a_4=a_2=1$

・・・ア

②より,$a_5=a_2+a_3=1+2=3$

・・・イ

①より,$a_6=a_3=2$

・・・ウ

②より,$a_7=a_3+a_4=2+1=3$

・・・エ

さらに

①より,$a_8=a_4=1$
②より,$a_9=a_4+a_5=1+3=4$
①より,$a_{10}=a_5=3$

となる。

したがって

①より,$a_{18}=a_{9}=4$

・・・オ

①②より,$a_{38}=a_{19}=a_9+a_{10}$

$=4+3=7$

・・・カ

(2)

$3\cdot2^k=3\cdot2\cdot 2^{k-1}$
$=2(3\cdot2^{k-1})$

となるので,①より

$a_{3\cdot2^k}=a_{3\cdot2^{k-1}}$

となる。さらに

$a_{3\cdot2^{k-1}}=a_{3\cdot2^{k-2}}$

・・・

$=a_3$
$=2$

・・・キ

(3)

$\displaystyle\sum_{j=1}^{k-1}2^j$ は初項 2,公比 2 の等比数列の和である。公式を用いて

$\displaystyle\sum_{j=1}^{k-1}2^j=\cfrac{2(2^{k-1}-1)}{2-1}$

$=2^k-2$

・・・クケコ

これは,たとえば $k=3$ とすると,$2^3-2=6$ となり,$\{a_n\}$ の第 6 項目は,第 2 群の末項である。

つまり $2^k-2$ は,第 $k-1$ 群の末項だから,第 $k$ 群の初項は第 $2^k-1$ 項である。
第 1 群の初項が $a_3$ から始まっていることに注意すると,$2^k-1$ に 2 を加えて,第 $k$ 群の初項は数列 $\{a_n\}$ の第 $(2^k+1)$ 項である。

・・・サ

また,第 $k$ 群の末項は $2^{k+1}-2$ 項だから,$\{a_n\}$ の第 $2^{k+1}$ 項である。

・・・シ

さらに

$S_1=a_3+a_4=2+1=3$

・・・ス

$S_2=a_5+a_6+a_7+a_8=3+2+3+1=9$

・・・セ

$T_2=a_5+a_7=3+3=6$

・・・ソ

$U_2=a_6+a_8=2+1=3$

・・・タ

(4)

①より

$U_2=a_6+a_8=a_3+a_4=S_1$
$U_3=a_{10}+a_{12}+a_{14}+a_{16}$
$=a_5+a_6+a_7+a_8$
$=S_2$

となるので,$U_{k+1}=S_k$

・・・チ

また

$T_2=a_5+a_7$

②より

$=a_2+a_3+a_3+a_4$

①より,$a_2=a_4$ だから

$=2(a_3+a_4)=2S_1$

また

$T_3=a_9+a_{11}+a_{13}+a_{15}$
$=a_4+a_5+a_5+a_6+a_6+a_7+a_7+a_8$

①より,$a_4=a_8$ だから

$=2(a_5+a_6+a_7+a_8)$
$=2S_2$

よって

$T_{k+1}=2S_k$

・・・ツ

したがって

$S_{k+1}=T_{k+1}+U_{k+1}$
$=2S_k+S_k=3S_k$

・・・テ

以上より,それぞれの数列を求めると

$S_1=3$ より,$\{S_n\}$ は初項 3,公比 3 の等比数列だから,一般項を求めると

$S_k=3\cdot3^{k-1}=3^k$

・・・ト

また,$T_{k+1}=2S_k$ より

$T_{k+1}=2\cdot3^k$
$T_k=2\cdot3^{k-1}$

・・・ナ

さらに,$U_{k+1}=S_k$ より

$U_{k+1}=3^k$
$U_k=3^{k-1}$

・・・ニ

問題文

初項 $a_1$ が $1$ であり,次の条件①,②によって定まる数列 $\{a_n\}$ を考えよう。
$a_{2n}=a_n\space(n=1,2,3,\cdots)$ ・・・①
$a_{2n+1}=a_n+a_{n+1}\space(n=1,2,3,\cdots)$ ・・・②

(1) ①により $a_2=a_1$ となるので $a_2=1$ であり,②により $a_3=a_1+a_2$ となるので $a_3=2$ である。同様に

$a_4=\boxed{\text{ ア }},a_5=\boxed{\text{ イ }},a_6=\boxed{\text{ ウ }},a_7=\boxed{\text{ エ }}$

である。
 また,$a_{18}$ にといては,$a_{18}=a_9$ により $a_{18}=\boxed{\text{ オ }}$ であり,$a_{38}$ については,$a_{38}=a_{19}=a_{9}+a_{10}$ により $a_{38}=\boxed{\text{ カ }}$ である。

(2) $k$ を自然数とする。①により $\{a_n\}$ の第 $3\cdot2^k$ 項は $\boxed{\text{ キ }}$ である。

(3) 数列 $\{a_n\}$ の第 3 項以降を次のように群に分ける。ただし,第 $k$ 群は $2^k$ 個の項からなるものとする。

$\def\arraystretch{1.5}\begin{array}{ccccccc}a_3,a_4&|&a_5,a_6,a_7,a_8&|&a_9,\cdots,c_{16}&|&a_{17},\cdots\\\text{第1群}&&\text{第2群}&&\text{第3群}\end{array}$

2 以上の自然数 $k$ に対して,$\displaystyle\sum_{j=1}^{k-1} 2^j=\boxed{\text{ ク }}^{\boxed{\text{ケ}}}-\boxed{\text{ コ }}$ なので,第 $k$ 群の最初の項は,$\{a_n\}$ の第 $\Big(\boxed{\text{ ク }}^{\boxed{\text{ケ}}}+\boxed{\text{ サ }}\Big)$ 項であり,第 $k$ 群の最後の項は,$\{a_n\}$ の第 $\boxed{\text{ ク }}^{\boxed{\text{シ}}}$ 項である。ただし,$\boxed{\text{ ケ }}$,$\boxed{\text{ シ }}$ については,当てはまるものを,次の⓪~④のうちから一つずつ選べ。同じものを選んでもよい。

⓪ $k-2$ ① $k-1$
② $k$ ③ $k+1$
④ $k+2$

第 $k$ 群に含まれるすべての項の和を $S_k$,第 $k$ 群に含まれるすべての奇数番目の項の和を $T_k$,第 $k$ 群に含まれるすべての偶数番目の項の和を $U_k$ とする。たとえば

$S_1=a_3+a_4,T_1=a_3,U_1=a_4$

$S_2=a_5+a_6+a_7+a_8,T_2=a_5+a_7,U_2=a_6+a_8$ であり

$S_1=\boxed{\text{ ス }},S_2=\boxed{\text{ セ }},T_2=\boxed{\text{ ソ }},U_2=\boxed{\text{ タ }}$である。

(4) (3)で定めた数列 $\{S_k\},\{T_k\},\{U_k\}$ の一般項をそれぞれ求めよう。 ①により $U_{k+1}=\boxed{\text{ チ }}$ となる。また,$\{a_n\}$ の第 $2^k$ 項と第 $2^{k+1}$ 項が等しいことを用いると,②により $T_{k+1}=\boxed{\text{ ツ }}$ となる。したがって,$S_{k+1}=T_{k+1}+U_{k+1}$ を用いると,$S_{k+1}=\boxed{\text{ テ }}$ となる。$\boxed{\text{ チ }},\boxed{\text{ ツ }},\boxed{\text{ テ }}$ に当てはまるものを,次の⓪~⑨のうちから一つずつ選べ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。

⓪ $S_k$ ① $S_k+3k$ ② $T_k$
③ $U_k$ ④ $2S_k$ ⑤ $2T_k$
⑥ $2T_k+2k-1$ ⑦ $2T_k+k(k+1)$
⑧ $3S_k$ ⑨ $3S_k+(k-1)(k-2)$

以上のことから$S_k=\boxed{\text{ ト }},T_k=\boxed{\text{ ナ }},U_k\boxed{\text{ ニ }}$である。$\boxed{\text{ ト }},\boxed{\text{ ナ }},\boxed{\text{ ニ }}$ に当てはまるものを,次の⓪~⑨のうちから一つずつ選べ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。

⓪ $2k^2-4k+3$ ① $3^{k-1}$
② $2^{k+1}-2k-1$ ③ $2^{k+2}-2k^2-5$
④ $4k^2-8k+6$ ⑤ $2\cdot3^{k-1}$
⑥ $2^{k+2}-4k-2$ ⑦ $2^{k+3}-4k^2-10$
⑧ $6k^2-12k+9$ ⑨ $3^k$
a $3\cdot2^{k+1}-6k-3$
b $3\cdot2^{k+2}-6k^2-15$

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