【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IIB2019本試【解説・正解・問題】
第2問 解答・解説
ア 0 イ 0 ウエ -3 オ 1 カキ -2
クケ -2 コ 2 サ シ a 2 ス セ 3 3
ソタ 12 チ ツ テ 3 a a ト ナ 3 1
ニ 2 ヌ b ネ 2 ノハ ヒ 12 5
フ ヘホ 3 25
(1)
$f(x)$ が $x=-1$ で極値 2 をとるから $f'(-1)=2$ が成り立つ。
$f'(x)=3x^2+2px+q$
$f'(-1)=3-2p+q=0$
・・・ア
また,$f(-1)=-1+p-q=2$ だから,式どうしを連立して足すと
$2-p=2$
$p=0$
・・・イ
値を代入して
$3-2\cdot0+q=0$
$q=-3$
・・・ウエ
よって
$f(x)=x^3-3x$
増減を調べると
$f'(x)=3x^2-3$
ここで,$3x^2-3=0$ とおくと
$x^2-1=0$
$x^2=1$
$x=\pm1$
$\def\arraystretch{1.25}\begin{array}{c:c:c:c:c:c} x &\cdots&-1\cdots&1&\cdots\\\hline f'(x)&+&0&-&0&+\\\hline f(x)&\nearrow&&\searrow&-2&\nearrow\end{array}$
$f(1)=1-3=-2$
したがって,$f(x)$ は $x=1$ で最小値 -2 をとる。
・・・オカキ
(2)
$D:y=-kx^2$
$y’=-2kx$
$x=a$ のとき,接線の傾きは $-2ka$
これが ($a$,$-ka^2$) を通るので
$\ell:y+ka^2=-2ka(x-a)$
$y=-2kax+ka^2\cdots\cdots$①
・・・クケコ
$x$ 軸との交点は
$0=-2kax+ka^2$
$2kax=ka^2$
$2x=a$
$x=\cfrac{a}{2}$
・・・サシ
次に,面積 $S$ を求める。
まず,$D$ と $x=a$ および $x$ 軸で囲まれた図形の面積を求める。図形は $x$ 軸より下にあるから,マイナスの符号をつけるとよい。
$\displaystyle -\int_0^a -kx^2\space dx$
$\displaystyle =k\int_0^a x^2\space dx$
$=k\Big[\cfrac{x^3}{3}\Big]_0^a$
$=\cfrac{k}{3}a^3$
・・・スセ
また,$\ell$ と $x=a$ および $x$ 軸で囲まれた三角形の面積は
$\cfrac{1}{2}\cdot\cfrac{a}{2}\cdot ka^2=\cfrac{k}{4}a^3$
よって
$S=\cfrac{k}{3}a^3-\cfrac{k}{4}a^3=\cfrac{k}{12}a^3$
・・・ソタ
(3)
A($a$,$ka^2$) が $C:f(x)=x^3-3x$ 上にあるので
$-ka^2=a^3-3a$
$k=\cfrac{3}{a}-a$
・・・チツテ
$b$ を用いて $\ell$ の方程式を求めると
$f'(x)=3x^2-3$
$x=b$ のとき,傾きは $3b^2-3$
これが,($b$,$b^3-3b$) を通るので
$\ell:y-b^3+3b=(3b^2-3)(x-b)$
$y=(3b^2-3)x-(3b^2-3)b+b^3-3b$
$=3(b^2-1)x-3b^3+3b+b^3-3b$
$=3(b^2-2)x-2b^3\cdots\cdots$②
・・・トナニ
$g(x)=3(b^2-2)x-2b^3$ とおくと
$f(x)-g(x)=x^3-3x-3(b^2-1)x+2b^3$
$=x^3-3x-3b^2x+3x+2b^3$
$=x^3-3b^2x+2b^3$
$f(x)$ と $g(x)$ は $x=b$ で接するから
$x^3-3b^2x+2b^3=0$
が成り立つ。
これを因数分解するには,組立除法を用いるとよい。式の左辺は $x=b$ のとき 0 となるので
$\begin{aligned}1&&0&&-3b^2&&2b^3&&|\underline{b}\\&&b&&b^2&&-2b^3\\\hline 1&&b&&-2b^2&&0\end{aligned}$
$(x-b)(x^2+bx-2b^2)=0$
$(x-b)(x+2b)(2-b)=0$
$(x-b)^2(x+2b)=0$
よって
$f(x)-g(x)=(x-b)^2(x+2b)$
・・・ヌネ
また $f(x)$ と $g(x)$ は $x=a$ で交わるので,$(x-b)^2(x+2b)=0$ より,$a=-2b$ が成り立つ。
よって
$b=-\cfrac{a}{2}$
①と②で,直線の傾きどうしを比べると
$-2ka=3(b^2-1)$
$k$ と $b$ の値を代入して
$-2\Big(\cfrac{3}{a}-a\Big)a=3\Big\{\Big(-\cfrac{a}{2}\Big)^2-1\Big\}$
$-6+2a^2=\cfrac{3}{4}a^2-3$
$\cfrac{5}{4}a^2=3$
$a^2=\cfrac{12}{5}$
・・・ノハヒ
また,$S=\cfrac{k}{12}a^3$ より
$S=\cfrac{1}{12}\Big(\cfrac{3}{a}-a\Big)\cdot a^3$
$=\cfrac{a^2}{4}-\cfrac{a^4}{12}$
$=\cfrac{1}{4}\cdot\cfrac{12}{5}-\cfrac{1}{12}\cdot\Big(\cfrac{12}{5}\Big)^2$
$=\cfrac{3}{5}-\cfrac{12}{25}$
$=\cfrac{3}{25}$
・・・フヘホ
第2問 問題文
$p$,$q$ を実数とし, 関数 $f(x)=x^3+px^2+qx$ は $x=-1$ で極値 2 をとるとする。また, 座標平面上の曲線 $y=f(x)$ を $C$, 放物線 $y=-kx$ を $D$, 放物線 $D$ 上の点 $(a,-ka^2)$ を A とする。ただし, $k$ > 0, $a$ > 0 である。
(1) 関数 $f(x)$ が $x=-1$ で極値をとるので, $f'(-1)=\boxed{\text{ア}}$ である。これと $f(-1)=2$ より, $p=\boxed{\text{イ}}$,$q=\boxed{\text{ウエ}}$ である。よって, $f(x)$ は $x=\boxed{\text{オ}}$ で極小値 $\boxed{\text{カキ}}$ をとる。
(2) 点 A における放物線 $D$ の接線を $\ell$ とする。$D$ と $\ell$ および $x$ 軸で囲まれた図形の面積 $S$ を $a$ と $k$ を用いて表そう。
$\ell$ の方程式は
$y=\boxed{\text{クケ}}kax+ka^{\boxed{\text{コ}}}\cdots\cdots$①
と表せる。$\ell$ と $x$ 軸の交点の $x$ 座標は $\cfrac{\boxed{\text{サ}}}{\boxed{\text{シ}}}$ であり, $D$ と $x$ 軸および直線 $x=a$ で囲まれた図形の面積は $\cfrac{k}{\boxed{\text{ス}}}a^{\boxed{\text{セ}}}$ である。よって, $S=\cfrac{k}{\boxed{\text{ソタ}}}a^{\boxed{\text{セ}}}$ である。
(3) さらに, 点 A が曲線 $C$ 上にあり, かつ (2) の接線 $\ell$ が $C$ にも接するとする。このときの (2) の $S$ の値を求めよう。
A が $C$ 上にあるので, $k=\cfrac{\boxed{\text{チ}}}{\boxed{\text{ツ}}}-\boxed{\text{テ}}$ である。
$\ell$ と $C$ の接点の $x$ 座標を $b$ とすると, $\ell$ の方程式は $b$ を用いて
$y=\boxed{\text{ト}}(b^2-\boxed{\text{ナ}})x-\boxed{\text{ニ}}b^3\cdots\cdots$②
と表される。②の右辺を $g(x)$ とおくと
$f(x)-g(x)=(x-\boxed{\text{ヌ}})^2(x+\boxed{\text{ネ}}b)$ と因数分解されるので, $a=-\boxed{\text{ネ}}b$ となる。①と②の表す直線の傾きを比較することにより, $a^2=\cfrac{\boxed{\text{ノハ}}}{\boxed{\text{ヒ}}}$ である。
したがって, 求める $S$ の値は $\cfrac{\boxed{\text{フ}}}{\boxed{\text{ヘホ}}}$ である。
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