第3問 解答・解説
ア 8 イ 7 ウ a エ オ カ キ a a b a
ク ケ 3 2 コ 4 サシ 16 ス,セ 1,1
ソ タ チ,ツ 3 2 9, 2 テト ナ 32 9
(1)
数列{sn}は,初項 1,公比 2 の等比数列だから
s1=1,s2=2,s3=4
したがって
s1s2s3=1⋅2⋅4=8
s1+s2+s3=1+2+4=7
・・・アイ
(2)
{sn}は初項 x,公比 r のの等比数列だから
s1=x,s2=xr,s3=xr2
よって,①は
x⋅xr⋅xr2=a3
x3r3=a3
xr=a⋯⋯③
・・・ウ
また,②は
x+xr+xr2=b
③より,x=ra を代入して
ra+a+ar=b
両辺を r 倍すると
a+ar+ar2=0
ar2+(a−b)r+a=0⋯⋯④
・・・エオカキ
④を満たす実数 r が存在するので,④を r について解くと,r は実数解を持つ。よって,判別式を作ると
D=(a−b)2−4a2 ≧ 0
a2−2ab+b2−4a2 ≧ 0
−3a2−2ab+b2 ≧ 0
3a2+2ab−b2 ≦ 0 ⋯⋯⑤
・・・クケ
(3)
a=64,b=336 と③④より
③に代入して
xr=64
式を変形して
r=x64
また a,b,r の値を④に代入すると
64⋅x2642−272⋅x64+64=0
両辺を 64 で割ると
x2642−x272+1=0
両辺に x2 をかけると
x2−272x+642=0
方程式を解くと
x=136±1362−642
=136±(136+64)(136−64)
=136±200⋅72
=136±14400
=136±1202
=136±120
x=16,256
r > 1 より,x=16 として
r=1664=4
r = 4,x = 16
・・・コサシ
次に,{tn}を求める。
{sn}は初項 16,公比 4 の等比数列だから,一般項を求めると
sn=16⋅4n−1=42⋅4n−1=4n+1
これを tn=snlog4sn に代入すると
tn=4n+1log44n+1
=(n+1)⋅4n+1log44
=(n+1)⋅4n+1
・・・スセ
また,{Un}を求めると
Un−4Un={2⋅42+3⋅43+4⋅44+⋯+(n+1)4n+1}−{2⋅43+3⋅44+4⋅45+⋯+n⋅4n+1+(n+1)4n+2
=2⋅42+43+44+⋅+4n+1−(n+1)4n+2
=32−(n+1)⋅4n+2+(43+44+⋯+4n+1)
=32−(n+1)⋅4n+2+k=3∑n+14k
ここで,k=3∑n+14k を求める。k=3 では求めることができないので,k=1 として,41 と 42 を引くとよい。
k=3∑n+14k=k=1∑n+14k−41−42=k=1∑n+1−20
k=1∑n+14k は初項 4,公比 4 の等比数列の和だから,公式 r−1a(rn−1) を用いて
k=1∑n+14k−20=4−14(4n+1−1)−20
=314n+2−34−20
よって,Un−4Un=−3Un は
−3Un=32−(n+1)⋅4n+2+314n+2−34−20
=−(n+1)⋅4n+2+314n+2+332
Un=3n+1⋅4n+2−914n+2−932
=93n+3−1⋅4n+2−932
=93n+2⋅4n+2−932
・・・ソタチツテトナ
第3問 問題文
以下において考察する数列の項は, すべて実数であるとする。
(1) 等比数列 {sn} の初項が 1, 公比が 2 であるとき
s1s2s3=ア, s1+s2+s3=イ
である。
(2) {sn} を初項 x, 公比 r の等比数列とする。a,b を実数(ただし a=0)とし, {sn} の最初の 3 項が
s1s2s3=a3⋯⋯①
s1+s2+s3=b⋯⋯②
を満たすとする。このとき
xr=ウ⋯⋯③
である。さらに, ②, ③を用いて r,a,b の満たす関係式を求めると
エr2+(オ−カ)r+キ=0⋯⋯④
を得る。④を満たす実数 r が存在するので
クa2+ケab−b2≦0⋯⋯⑤
である。
逆に, a,b が ⑤ を満たすとき, ③, ④ を用いて, x の値を求めることができる。
(3) a=64, b=336 のとき, (2)の条件①, ②を満たし, 公比が 1 より大きい等比数列 {sn} を考える。③, ④を用いて {sn} の公比 r と初項 x を求めると, r=コ, x=サシ である。
{sn} を用いて, 数列 {tn} を
tn=snlogコsn (n=1,2,3,…)
と定める。このとき, {tn} の一般項は tn=(n+ス)⋅コn+セ ある。{tn} の初項から第 n 項までの和 Un は, Un−コUn を計算することにより
Un=チソn+タ⋅コn+ツ−ナテト
であることがわかる。
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