【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IIB2016追試【解説・正解・問題】
第3問 解答・解説
ア イ 2 6 ウ 4 エオ 17 カ キ 3 1
ク ケ コ 6 5 1 サシ ス セ 12 4 1
ソタ 74 チツ テト ナニ 32 32 10
(1)
$y=3x$ と $y=-3x+12k$ を連立して
$3x=-3x+12k$
$x=2k$
$y=3x$ に代入して
$y=3\cdot2k=6k$
よって,交点は $(2k,6k)$
・・・アイ
また $y=-3x+12k$ と $x$ 軸の交点を求めると
$0=-3x+12k$
$x=4k$
よって,交点は $(4k,0)$
・・・ウ
$k=1$ のとき
格子点の個数を数えると
$1+4+7+4+1=17$ 個
・・・エオ
よって,$x$ 座標が $j$ である点は $(3j+1)$ 個ある。
・・・カキ
よって,$q$ は
$\displaystyle q=\sum_{j=0}^{2k} (3j+1)$
と表せる。しかし,$j=0$ のとき, $\sum$ の公式を用いることができない。そこで,$j=0$ のとき $3j+1=1$ であることを用いて,式を書き換えるとよい。
$\displaystyle q=1+\sum_{j=1}^{2k}(3j+1)$
$=1+3\cdot\cfrac{1}{2}\cdot2k(2k+1)+2k$
$=1+6k^2+3k+2k$
$=6k^2+5k+1$
・・・クケコ
次に $p$ を考える。$x$ 座標が $(2k+1)$ 以上 $4k$ 以下である点の個数は,$q$ から $x$ 座標が $(2k+1)$ のときの個数を引けばよい。これを $q$ に加えると
$p=q+q-2k-1$
$=2q-2k-1$
$=2(6k^2+5k+1)-6k-1$
$=12k^2+4k+1$
・・・サシスセ
(2)
$(x,y,z)$ の個数 $r$ は,(1)をもとにして格子点の個数を数えることで求められる。
1 ≦ $z$ ≦ 2 のとき,$r$ は $z=1$ のときの個数と,$z=2$ のときの個数を合計したものである。よって
$\displaystyle r=\sum_{z=1}^2 (12z^2+4z+1)$
$=12\cdot\cfrac{1}{6}\cdot2(2+1)(2\cdot2+1)+4\cdot\cfrac{1}{2}\cdot2(2+1)+2$
$=74$
・・・ソタ
また,自然数 $n$ に対して 1 ≦ $z$ ≦ $2n$ だから,上と同様に
$r=\displaystyle\sum_{z=1}^{2n} 12z^2+4z+1$
$=12\cdot\cfrac{1}{6}2n(2n+1)(2\cdot2n+1)+4\cdot\cfrac{1}{2}\cdot2n(2n+1)+2n$
$=4n(2n+1)(4n+1)+4n(2n+1)+2n$
$=4n(8n^2+2n+4n+1)+8n^2+4n+2n$
$=32n^3+8n^2+16n^2+4n+8n^2+4n+2n$
$=32n^3+32n^2+10n$
・・・チツテトナニ
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第3問 問題文
(1) 座標平面上で, $x$ 座標と $y$ 座標がともに整数である点を格子点という。
$k$ を自然数とする。座標平面上で, 三つの不等式
$y$ ≧ 0, $y$ ≦ $3x$, $y$ ≦ $-3x+12$
によって表される領域を $D$ とする。領域 $D$ に含まれる格子点の個数を求めよう。
領域 $D$ は 3 点 $(0,0)$, $(\boxed{\text{ア}}k,\enspace\boxed{\text{イ}}k)$, $(\boxed{\text{ウ}}k,\enspace 0)$ を頂点とする三角形の周および内部である。
$k=1$ のとき, $D$ に含まれる格子点の個数は $\boxed{\text{エオ}}$ 個である。
一般に, 自然数 $k$ に対し, $D$ に含まれる格子点の個数を $p$ を $k$ を用いて表そう。整数 $j$ が 0 ≦ $j$ ≦ $\boxed{\text{ア}}k$ を満たすとき, $D$ に含まれる格子点で $x$ 座標が $j$ である点は $(\boxed{\text{カ}}j+ \boxed{\text{キ}})$ 個ある。したがって, $D$ に含まれる格子点で $x$ 座標が $0$ 以上 $\boxed{\text{ア}}k$ 以下である点の個数 $q$ を $k$ を用いて表すと
$q=\boxed{\text{ク}}k^2+\boxed{\text{ケ}}k+\boxed{\text{コ}}$
である。
さらに, $D$ に含まれる格子点で $x$ 座標が $(\boxed{\text{ア}}k+1)$ 以上 $\boxed{\text{ウ}}k$ 以下である点の個数を求めて $q$ に加えれば $p$ が求まり
$p=\boxed{\text{サシ}}k^2+\boxed{\text{ス}}k+\boxed{\text{セ}}$
である。
(2) $n$ を自然数とする。四つの不等式
$y$ ≧ 0, $y$ ≦ $3x$, $y$ ≦ $-3x+12z$, $1$ ≦ $z$ ≦ $2n$
を満たす整数の組 $(x,y,z)$ の個数 $r$ を求めよう。
$n=1$ のとき, 1 ≦ $z$ ≦ 2 であるから, (1)により $r=\boxed{\text{ソタ}}$ である。
一般に, 自然数 $n$ に対し, $r$ を $n$ を用いて表すと
$r=\boxed{\text{チツ}}n^3+\boxed{\text{テト}}n^2+\boxed{\text{ナニ}}n$
である。
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