【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IIB2015本試【解説・正解・問題】
第1問 解答・解説
ア 2 イ 1 ウ 5 エ 4 オ 6
カ,キ 4,5 ク 3 ケ 6 コ 3
サ,シ 2,9 ス,セソ 2,-3
タ,チツ,テ 2,-2,3 トナ -2
ニ 2 ヌ 2 ネノ,ハ -5,4
〔1〕
(1)
三平方の定理を用いて
$\text{OP}^2=(2\cos\theta)^2+(2\sin\theta)^2$
$=4(\sin^2\theta+\cos^2\theta)$
$=4$
したがって
$\text{OP}=2$
・・・ア
また
$\text{PQ}^2=(2\cos\theta+\cos7\theta-2\cos\theta)^2+(2\sin\theta+\sin7\theta-2\sin\theta)^2$
$=\cos^2 7\theta+\sin^2 7\theta$
$=1$
したがって
$\text{PQ}=1$
・・・イ
次に OQ を求めると
$\text{OQ}^2=(2\cos\theta+\cos7\theta)^2+(2\sin\theta+\sin7\theta)^2$
$=4\cos^2\theta+4\cos\theta\cos7\theta+\cos^2 7\theta+4\sin^2\theta+4\sin\theta\cos7\theta+\sin^2 7\theta$
$=4(\sin^2\theta+\cos^2\theta)+4(\cos7\theta\cos\theta+\sin7\theta\sin\theta)+\sin^2 7\theta+\cos^2 7\theta$
$=5+4(\cos7\theta\cos\theta+\sin7\theta\sin\theta)$
・・・ウエ
ここで,加法定理を用いて
$=5+4\cos (7\theta-\theta)$
$=5+4\cos(6\theta)$
・・・オ
$\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$ の範囲で考えると
$\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$
$\cfrac{3}{4}\pi\leqq6\theta\leqq\cfrac{3}{2}\pi$
$\cos6\theta$ は,$6\theta=\cfrac{3}{2}\pi$ つまり $\theta=\cfrac{\pi}{4}$ で最大値 $0$ をとる。
・・・カ
これを代入して
$\text{OQ}^2=5+4\cdot0=5$
$\text{OQ}=\sqrt{5}$
・・・キ
(2)
直線 OP の傾きは 傾き = $\cfrac{y\text{の変化量}}{xの変化量}$ を用いて
$y=\cfrac{2\sin\theta}{2\cos\theta}\space x$
と表せる。これを変形して
$(\sin\theta)x-(\cos\theta)y=0$
・・・ク
これが点 Q を通るので,$x,y$ に点 Q の座標を代入すると
$\sin\theta(2\cos\theta+\cos7\theta)-\cos\theta(2\sin\theta+\sin7\theta)=0$
$2\sin\theta\cos\theta+\sin\theta\cos7\theta-2\sin\theta\cos\theta-\cos\theta\sin7\theta=0$
$\sin\theta\cos7\theta-\cos\theta\sin7\theta=0$
加法定理を用いて
$\sin(\theta-7\theta)=0$
$\sin(-6\theta)=0$
$-6\theta=0,\pi$
$\theta=0,\cfrac{\pi}{6}$
このうち,$\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$ の範囲に当てはまるものは $\theta=\cfrac{\pi}{6}$
・・・ケ
(3)
図より,△OQP は 辺の比がそれぞれ $1:2:\sqrt{3}$ の直角三角形であることが分かる。したがって,∠OQP が直角になるのは OQ = $\sqrt{3}$ のとき。
・・・コ
これを代入して
$\text{OP}^2=5+4\cos6\theta$
$3=5+4\cos6\theta$
$\cos6\theta=-\cfrac{1}{2}$
$6\theta=\cfrac{2}{3}\pi,\cfrac{4}{3}\pi$
$\theta=\cfrac{1}{9}\pi,\cfrac{2}{9}\pi$
このうち,$\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$ の範囲に当てはまるものは $\theta=\cfrac{2}{9}\pi$
・・・サシ
〔2〕
(1)
$x\sqrt{y^3}=a$ の両辺を 2 乗して
$x^2y^3=a^2$
また,$\sqrt[3]{x}y=b$ の両辺を 3 乗して
$xy^3=b^3$
$y^3=b^3x^{-1}$
これを $x^2y^3=a^2$ に代入して
$x^2b^3x^{-1}=a^2$
$x=a^2b^{-3}$
これを $y^3=b^3x^{-1}$ に代入して
$y^3=b^3(a^2b^{-3})^{-1}$
$=b^3a^{-2}b^3=a^{-2}b^6$
$y=a^{\small-\frac{2}{3}}b^2$
したがって,$p=-\cfrac{2}{3}$ とすると
$x=a^2b^{-3},\enspace y=a^pb^2$
・・・スセソタチツ
(2)
$b=2\sqrt[3]{a^4}=2a^{\small\frac{4}{3}}$ として,$x,y$ に代入すると
$x=a^2(2a^{\small\frac{4}{3}})^{-3}$
$=a^2\cdot2^{-3}a^{-4}$
$=2^{-3}a^{-2}$
・・・トナ
$y=a^{\small-\frac{2}{3}}(2a^{\small\frac{4}{3}})^2$
$=a^{\small-\frac{2}{3}}\cdot2^2a^{\small\frac{8}{3}}$
$=2^2a^2$
・・・ニ
相加・相乗平均より
$x+y\geqq2\sqrt{xy}$
$\geqq2\sqrt{2^{-3}a^{-2}\cdot2^2a^2}$
$\geqq2\sqrt{2^{-1}}$
$\geqq2\sqrt{\cfrac{1}{2}}$
$\geqq\cfrac{2}{\sqrt{2}}$
$\geqq\sqrt{2}$
したがって,最小値は $\sqrt{2}$
・・・ヌ
また,相加・相乗平均において,等号が成り立つのは $x=y$ のときだから
$2^{-3}a^{-2}=2^2a^2$
$a^2\div a^{-2}=2^{-3}\div 2^2$
$a^{2-(-2)}=2^{-3-2}$
$a^4=2^{-5}$
$a=2^{\small-\frac{5}{4}}$
よって,$q=\cfrac{-5}{4}$
第1問,第2問は必答。第3問~第5問はいずれか2問を選択し,解答する。第5問は省略。
第1問 問題文
〔1〕 O を原点とする座標平面上の 2 点 P$(2\cos\theta,2\sin\theta)$,Q$(2\cos\theta+\cos 7\theta,2\sin\theta+\sin 7\theta)$ を考える。ただし,$\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$ とする。
(1) OP=$\boxed{\text{ ア }}$,PQ=$\boxed{\text{ イ }}$ である。また
$\text{OQ}^2=\boxed{\text{ ウ }}+\boxed{\text{ エ }}(\cos 7\theta\space\cos\theta+\sin 7\theta\sin\theta)$
$=\boxed{\text{ ウ }}+\boxed{\text{ エ }}\cos(\boxed{\text{ オ }}\theta)$
である。
よって,$\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$ の範囲で, OQ は $\theta=\cfrac{\pi}{\boxed{\text{ カ }}}$ のとき最大値 $\sqrt{\boxed{ \text{ キ }}}$ をとる。
(2) 3 点 O,P,Q が一直線上にあるような $\theta$ の値を求めよう。
直線 OP を表す方程式は $\boxed{\text{ ク }}$ である。$\boxed{\text{ ク }}$ に当てはまるものを,次の⓪~③のうちから一つ選べ。
⓪ $(\cos\theta)x+(\sin\theta)y=0$
① $(\sin\theta)x+(\cos\theta)y=0$
② $(\cos\theta)x-(\sin\theta)y=0$
③ $(\sin\theta)x-(\cos\theta)y=0$
このことにより,$\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$ の範囲で,3 点 O,P,Q が一直線上にあるのは $\theta=\cfrac{\pi}{\boxed{\text{ ケ }}}$ のときであることがわかる。
(3) ∠OQP が直角となるのは OQ=$\boxed{\text{ コ }}$ のときである。したがって $\cfrac{\pi}{8}\leqq\theta\leqq\cfrac{\pi}{4}$ の範囲で,∠OQP が直角となるのは $\theta=\cfrac{\boxed{\text{ サ }}}{\boxed{\text{ シ }}}\pi$ のときである。
〔2〕 $a$,$b$ を正の実数とする。連立方程式
$(*)\begin{cases}x\sqrt{y^3}=a\\\sqrt[3]{x}\space y=b\end{cases}$
を満たす正の実数 $x$,$y$ について考えよう。
(1) 連立方程式(*)を満たす正の実数 $x$,$y$ は
$x=a^{\boxed{\text{ス}}}b^{\boxed{\text{セソ}}}$,$y=a^p b^{\boxed{\text{タ}}}$
となる。ただし
$p=\cfrac{\boxed{\text{ チツ }}}{\boxed{\text{ テ }}}$
である。
(2) $b=2\sqrt[3]{a^4}$ とする。$a$ が $a\gt0$ の範囲を動くとき,連立方程式(*)を満たす正の実数 $x$,$y$ について,$x+y$ の最小値を求めよう。
$b=2\sqrt[3]{a^4}$ であるから,(*)を満たす正の実数 $x$,$y$ は,$a$ を用いて
$x=2^{\boxed{\text{セソ}}}a^{\boxed{\text{トナ}}}$,$y=2^{\boxed{\text{タ}}}a^{\boxed{\text{ニ}}}$
と表される。したがって,相加平均と相乗平均の関係を利用すると,$x+y$ は $a =2^q$ のとき最小値 $\sqrt{\boxed{\text{ ヌ }}}$ をとることがわかる。ただし
$q=\cfrac{\boxed{\text{ ネノ }}}{\boxed{\text{ ハ }}}$
である。
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