【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2018本試【解説・正解・問題】
第1, 2問必答。第3~5問はいずれか2問を選択し, 解答。
第1問 解答・解説
ア 5 イ,ウエ 6,14 オ 2 カ 8 キ 2
ク 0 ケ 2 コ 0 サ シ 1 3 ス 1
セ 1 ソ タ 4 5 チ ツテ ト 7 13 4
$(x+n)(n+5-x)$ を展開すると
$=(x+n)\{n+(5-x)\}$
$=nx+x(5-x)+n^2+n(5-x)$
$=x(5-x)+n^2+n(x+5-x)$
$=x(5-x)+n^2+5n$
・・・ア
$X=x(5-x)=5x-x^2$ とおくと
$(x+1)(6-x)=6x-x^2+6-x$
$=5x-x^2+6=X+6$
$(x+2)(7-x)=7x-x^2+14-2x$
$=5x-x^2+14=X+14$
したがって
$A=X(X+6)(X+14)$
・・・イウエ
また,$x=\cfrac{5+\sqrt{17}}{2}$ のとき
$X=\cfrac{5+\sqrt{17}}{2}\Big(5-\cfrac{5+\sqrt{17}}{2}\Big)$
$=\cfrac{5+\sqrt{17}}{2}\Big(\cfrac{10-5-\sqrt{17}}{2}\Big)$
$=\cfrac{5+\sqrt{17}}{2}\Big(\cfrac{5-\sqrt{17}}{2}\Big)$
$=\cfrac{25-17}{4}=2$
・・・オ
$A=2(2+6)(2+14)=2\cdot8\cdot16$
$=2\cdot2^3\cdot2^4=2^8$
・・・カ
〔2〕
(1)
(a) $A$ ⊂ $C$
$A$ は 20 以下の自然数のうち 20 の約数だから
$A$={ 1, 2, 4, 5, 10 ,20}
$C$ は 20 以下の自然数のうち偶数だから
$C$={2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20}
1 と 5 は $C$ に含まれないので,誤り。
(b) $A$ ∩ $B$ = $\varnothing$
$B$ は 20 以下の自然数のうち 3 の倍数だから
$B$={3, 6, 9, 12, 15 ,18}
$A$ に 3 の倍数は含まれないので,$A$,$B$ どちらにも含まれる要素はない。よって,正しい。
・・・キ
(c) ($A$ ∪ $C$) ∩ $B$ ={6, 12, 18}
($A$ ∪ $C$) ∩ $B$ は $A$ または $C$ のうち 3 の倍数だから,6, 12, 18 である。よって,正しい。
(d) ($\overline{A}$ ∩ $C$) ∪ $B$ = $\overline{A}$ ∩ ($B$ ∪ $C$)
$\overline{A}$ ∩ $C$ は 20 以下の偶数のうち 20 の約数でないものだから
$(\overline{A}$ ∩ $C$)={6, 8, 12, 14, 16, 18, 20}
よって
($\overline{A}$ ∩ $C$) ∪ $B$ ={3, 6, 8, 9, 12, 14, 15, 16, 18, 20}
また,$\overline{A}$ ∩ ($B$ ∪ $C$) は 20 以下の偶数または 3 の倍数のうち 20 の約数でないものだから
$\overline{A}$ ∩ ($B$ ∪ $C$)={3, 6, 8, 9, 12, 14, 15, 16, 18, 20}
よって,正しい。
・・・ク
(2)
($q$ または $r$) $\implies$ $p$ を考えると
$p$:$|x-2|$ > 2
$x$ ≧ 2 のとき,$x-2$ > 2 だから $x$ > 4
$x$ < 2 のとき,$-x+2$ > 2 だから $x$ < 0
よって,真。
また,$p$ $\implies$ ($q$ または $r$) も真。
したがって,$q$ または $r$ であることは,$p$ であるための必要十分条件。
・・・ケ
次に,$s\implies r$ を考えると
$s$:$\sqrt{x^2}$ > 4
$x^2$ > 16
$x^2-16$ > 0
$(x+4)(x-4)$ > 0
$x$ < -4,$x$ > 4
よって,偽。
また,$s\implies r$ は真。
したがって,$s$ は $r$ であるための必要条件であるが,十分条件ではない。
・・・コ
〔3〕
式を平方完成すると
$f(x)=ax^2-2(a+3)x-3a+21$
$=a\Big\{x^2-\cfrac{2}{a}(a+3)x\Big\}-3a+21$
$=a\Big(x-\cfrac{a+3}{a}\Big)^2-\cfrac{(a+3)^2}{a}-3a+21$
$=a\Big(x-1-\cfrac{3}{a}\Big)^2-a-6-\cfrac{9}{a}-3a+21$
$=a\Big(x-1-\cfrac{3}{a}\Big)^2-4a-\cfrac{9}{a}+15$
したがって,$p=1+\cfrac{3}{a}$
・・・サシ
$f(x)$ の最小値が $f(4)$ のとき $p$ ≧ 4
$1+\cfrac{3}{a}$ ≧ 4
$\cfrac{3}{a}$ ≧ 3
$\cfrac{1}{a}$ ≧ 1
$a$ ≦ 1
$a$ は正の実数だから
0 < $a$ ≦ 1
・・・ス
また,$f(x)$ の最小値が $f(p)$ のとき $0$ ≦ $p$ ≦ 4
0 ≦ $1+\cfrac{3}{a}$ ≦ 4
-1 ≦ $\cfrac{3}{a}$ ≦ 3
不等式を分けて考えると
-1 ≦ $\cfrac{3}{a}$
$-a$ ≦ 3
$a$ ≧ -3
また
$\cfrac{3}{a}$ ≦ 3
$\cfrac{1}{a}$ ≦ 1
1 ≦ $a$
2 つを合わせると,1 ≦ $a$
・・・セ
$f(x)$ の最小値が 1 になるとき
(i) 0 < $a$ ≦ 1 のとき
$f(4)=16a-8(a+3)-3a+21=1$
$5a-3=1$
$a=\cfrac{4}{5}$
・・・ソタ
(ii) 1 ≦ $a$ のとき
$f(p)$ の頂点の $y$ 座標は $-4a-\cfrac{9}{a}+15$ だから
$-4a-\cfrac{9}{a}+15=1$
$4a+\cfrac{9}{a}-14=0$
$4a^2-14a+9=0$
$a=\cfrac{7\pm\sqrt{49-36}}{4}$
$=\cfrac{7\pm\sqrt{13}}{4}$
・・・チツテト
第1問 問題文
〔1〕$x$ を実数とし
$A=x(x+1)(x+2)(5-x)(6-x)(7-x)$
とおく。整数 $n$ に対して
$(x+n)(n+5-x)=x(5-x)+n^2+\boxed{\text{ア}}n$
であり,したがって,$X=x(5-x)$ とおくと
$A=X(X+\boxed{\text{イ}})(X+\boxed{\text{ウエ}})$
と表せる。
$x=\cfrac{5+\sqrt{17}}{2}$ のとき,$X=\boxed{\text{オ}}$ であり,$A=2^{\boxed{\text{カ}}}$ である。
〔2〕
(1) 全体集合 $U$ を $U=\{x|x$ は 20 以下の自然数$\}$とし,次の部分集合 $A, B, C$ を考える。
$A$ ={$x$|$x$∈$U$ かつ $x$ は 20 の約数}
$B$ ={$x$|$x$∈$U$ かつ $x$ は 3 の倍数}
$C$ ={$x$|$x$∈$U$ かつ $x$ は偶数}
集合 $A$ の補集合を $\overline{A}$ と表し,空集合を $\varnothing$ と表す。
次の $\boxed{\text{キ}}$ に当てはまるものを,下の⓪~③のうちから一つ選べ。
集合の関係
(a) $A$ ⊂ $C$
(b) $A$ ∩ $B$=$\varnothing$
の正誤の組合せとして正しいものは $\boxed{\text{キ}}$ である。
$\def\arraystretch{1.25}\begin{array}{c:c:c:c:c}&\text{⓪}&\text{①}&\text{②}&\text{③}\\\hline(a)&\text{正}&\text{正}&\text{誤}&\text{誤}\\(b)&\text{正}&\text{誤}&\text{正}&\text{誤}\end{array}$
次の $\boxed{\text{ク}}$ に当てはまるものを,下の⓪~③のうちから一つ選べ。
集合の関係
(c)($A$ ∪ $C$)∩ $B$={6,12,18}
(d)($\overline{A}$ ∩ $C$)∪ $B$=$\overline{A}$ ∩($B$ ∪ $C$)
の正誤の組合せとして正しいものは $\boxed{\text{ク}}$ である。
$\def\arraystretch{1.25}\begin{array}{c:c:c:c:c}&\text{⓪}&\text{①}&\text{②}&\text{③}\\\hline(c)&\text{正}&\text{正}&\text{誤}&\text{誤}\\(d)&\text{正}&\text{誤}&\text{正}&\text{誤}\end{array}$
(2) 実数 $x$ に関する次の条件 $p,q,r,s$ を考える。
$p$:|$x$-2|> 2,$q$:$x$ < 0,
$r$:$x$ > 4,$s$:$\sqrt{x^2}$ > 4
次の $\boxed{\text{ケ}}$,$\boxed{\text{コ}}$ に当てはまるものを,下の⓪~③のうちからそれぞれ一つ選べ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。
$q$ または $r$ であることは,$p$ であるための $\boxed{\text{ケ}}$。また,$s$ は $r$ であるための $\boxed{\text{コ}}$。
⓪ 必要条件であるが,十分条件ではない
① 十分条件であるが,必要条件ではない
② 必要十分条件である
③ 必要条件でも十分条件でもない
〔3〕$a$ を正の実数とし
$f(x)=ax^2-2(a+3)x-3a+21$
とする。2次関数 $y=f(x)$ のグラフの頂点の $x$ 座標を $p$ とおくと
$p=\boxed{\text{サ}}+\cfrac{\boxed{\text{シ}}}{a}$
である。
0 ≦ $x$ ≦ 4 における関数 $y=f(x)$ の最小値が $f(4)$ となるような $a$ の値の範囲は
0 < $a$ ≦ $\boxed{\text{ス}}$
である。
また,0 ≦ $x$ ≦ 4 における関数 $y$ = $f(x)$ の最小値が $f(p)$ となるような $a$ の値の範囲は
$\boxed{\text{セ}}$ ≦ $a$
である。
したがって,0 ≦ $x$ ≦ 4 における関数 $y$=$f(x)$ の最小値が 1 であるのは
$a$=$\cfrac{\boxed{\text{ソ}}}{\boxed{\text{タ}}}$ または $a$=$\cfrac{\boxed{\text{チ}}+\sqrt{\boxed{\text{ツテ}}}}{\boxed{\text{ト}}}$
のときである。
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