【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2017本試【解説・正解・問題】
第2問 解答・解説
ア 6 イ 2 ウ エ オ 2 6 4 または 6 2 4
カ キ ク ケ 2 3 2 3 コ サ 2 3
シ,ス,セ 1,4,6 (解答の順序は問わない)
ソ 4 タ 3 チ 2 ツ 0 テ 1
(1)
余弦定理より
$\text{AC}^2=(\sqrt{3}-1)^2+(\sqrt{3}+1)^2-2(\sqrt{3}-1)(\sqrt{3}+1)\cos60\degree$
$=3-2\sqrt{3}+1+3+2\sqrt{3}+1-2(3-1)\cdot\cfrac{1}{2}$
$=8-2=6$
AC=$\sqrt{6}$
・・・ア
また,正弦定理より
$2R=\cfrac{\text{AC}}{\sin 60\degree}=\cfrac{\sqrt{6}}{\sin 60\degree}=\cfrac{\space\sqrt{6}\space}{\cfrac{\sqrt{3}}{2}}$
$=\cfrac{\space\sqrt{6}\times2\space}{\cfrac{\sqrt{3}}{2}\times2}=\cfrac{2\sqrt{6}}{\sqrt{3}}$
$=\cfrac{6\sqrt{2}}{3}=2\sqrt{2}$
$R=\sqrt{2}$
・・・イ
また,正弦定理より
$2\sqrt{2}=\cfrac{\text{BC}}{\sin\angle\text{BAC}}$
$\sin\angle\text{BAC}=\cfrac{\sqrt{3}+1}{2\sqrt{2}}$
$=\cfrac{(\sqrt{3}+1)\sqrt{2}}{4}=\cfrac{\sqrt{2}+\sqrt{6}}{4}$
・・・ウエオ
(2)
△ABD の面積は,公式 $S=\cfrac{1}{2}bc\sin A$ より
$\cfrac{1}{2}$ AB・AD・$\cfrac{\sqrt{2}+\sqrt{6}}{4}=\cfrac{\sqrt{2}}{6}$
AB・AD=$\cfrac{\sqrt{2}}{6}\cdot\cfrac{8}{\sqrt{2}+\sqrt{6}}$
$=\cfrac{4\sqrt{2}(\sqrt{2}-\sqrt{6})}{3(\sqrt{2}+\sqrt{6})(\sqrt{2}-\sqrt{6})}$
$=\cfrac{8-8\sqrt{3}}{3(2-6)}$
$=\cfrac{8\sqrt{3}-8}{12}=\cfrac{2\sqrt{3}-2}{3}$
・・・カキクケ
よって
AD=$\cfrac{2\sqrt{3}-2}{3}\cdot\cfrac{1}{\sqrt{3}-1}$
$=\cfrac{(2\sqrt{3}-2)(\sqrt{3}+1)}{3(\sqrt{3}-1)(\sqrt{3}+1)}$
$=\cfrac{6+2\sqrt{3}-2\sqrt{3}-2}{3(3-1)}$
$=\cfrac{4}{6}=\cfrac{2}{3}$
・・・コサ
〔2〕
⓪ $X$ と $V$ の間の相関は,$X$ と $Y$ の間の相関より弱い。よって,不適。
① 正しい。
② $X-V$ のグラフを見ると,$V$ が最大のデータは $X$ が 60 未満であり,不適。
③ $Y-V$ のグラフを見ると,$V$ が最大のデータは $Y$ が 50 以上 60 未満であり,不適。
④ 正しい。
⑤ $X-V$ のグラフを見ると,$X$ が 80 以上のデータで $V$ が 93 未満のものがある,よって,不適。
⑥ 正しい。
・・・シスセ
(2)
(i)
$X$ の分散を ${s_X}^2$,$D$ の分散を ${s_D}^2$,$X$ の平均を $\overline{X}$,$D$ の平均を $\overline{D}$ とすると
${s_X}^2=\cfrac{1}{n}\{(X_1-\overline{X})^2+\cdots+(X_n-\overline{X})^2\}$
${s_D}^2=\cfrac{1}{n}\{(D_1-\overline{D})^2+\cdots+(D_n-\overline{D})^2\}$
と表すことができる。$X$ の偏差を $D$ を用いて表すと
$X-\overline{X}=1.80(D-125.0)+60.0-\{1.80(\overline{D}-125.0)+60.0\}$
$=1.80(D-\overline{D})$
偏差の 2 乗を求めると
$(X-\overline{X})^2=3.24(D-\overline{D})^2$
よって,${s_X}^2$ は
${s_X}^2=3.24\cdot\cfrac{1}{n}\{(D-\overline{D})^2+\cdot+(D_n-\overline{D})^2\}$
${s_X}^2=3.24{s_D}^2$
と書き換えることができる。したがって,$X$ の分散は $D$ の分散の 3.24 倍。
・・・ソ
(ii)
$X$ と $Y$ の共分散を $s_{XY}$,$D$ と $Y$ の共分散を$s_{DY}$ とすると
$s_{XY}=\cfrac{1}{n}\{(X_1-\overline{X})(Y_1-\overline{Y})+\cdots+(X_n-\overline{X})(Y_n-\overline{Y})\}$
$s_{DY}=\cfrac{1}{n}\{(D_1-\overline{D})(Y_1-\overline{Y})+\cdots+(D_n-\overline{D})(Y_n-\overline{Y})\}$
(i)より,$X-\overline{X}=1.80(D-\overline{D})$ だから
$s_{XY}=1.80\cfrac{1}{n}\{(D_1-\overline{D})(Y_1-\overline{Y})+\cdots+(D_n-\overline{D})(Y_n-\overline{Y})\}$
よって,$s_{XY}=1.80s_{DY}$ となるので,$X$ と $Y$ の共分散は,$D$ と $Y$ の共分散の 1.80 倍。
・・・タ
(iii)
$X$ と $Y$ の相関係数を $r_1$,$D$ と $Y$ の相関係数を $r_2$,$X$ の標準偏差を $s_X$,$Y$ の標準偏差を $s_Y$,$D$ の標準偏差を $s_D$ とすると
$r_1=\cfrac{s_{XY}}{s_Xs_Y}$
$r_2=\cfrac{s_{DY}}{s_Ds_Y}$
(i)より
${s_X}^2=3.24{s_D}^2$
${s_X}=1.80{s_D}$
また,(ii)より $s_{XY}=1.80s_{DY}$ だから
$r1=\cfrac{1.80s_{DY}}{1.80s_Ds_y}=\cfrac{s_{DY}}{s_Ds_y}$
したがって,$r_1=r_2$ となるので,$X$ と $Y$ の相関係数は,$D$ と $Y$ の相関係数の 1 倍。
・・・チ
(3)
1 回目の $X+Y$ の最小値は 108.0 だから,グラフは A と a である。
また,図3から読み取れることとして正しいものは
⓪ 1 回目の $X+Y$ の四分位範囲は,2回目の $X+Y$ の四分位範囲よりわずかに小さい。したがって,不適。
① 正しい。
② 1 回目の $X+Y$ の最大値は,2 回目の $X+Y$ の最大値より大きい。したがって,不適。
③ 1 回目の $X+Y$ の最小値は,2 回目の $X+Y$ の最小値より大きい。したがって,不適。
・・・ツ
第2問 問題文
〔1〕△ABC において, AB = $\sqrt{3}-1$, BC = $\sqrt{3}+1$, ∠ABC = $60\degree$ とする。
(1) AC = $\sqrt{\boxed{\text{ア}}}$ であるから, △ABC の外接円の半径は $\sqrt{\boxed{\text{イ}}}$ であり
$\sin\angle\text{BAC}=\cfrac{\sqrt{\boxed{\text{ウ}}}+\sqrt{\boxed{\text{エ}}}}{\boxed{\text{オ}}}$
である。ただし, $\boxed{\text{ウ}}$, $\boxed{\text{エ}}$ の解答の順序は問わない。
(2) 辺 AC 上に点 D を, △ABD の面積が $\cfrac{\sqrt{2}}{6}$ になるようにとるとき
$\text{AB}\cdot\text{AD}=\cfrac{\boxed{\text{カ}}\sqrt{\boxed{\text{キ}}}-\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケ}}}$
であるから, AD = $\cfrac{\boxed{\text{コ}}}{\boxed{\text{サ}}}$ である。
〔2〕スキージャンプは, 飛距離および空中姿勢の美しさを競う競技である。選手は斜面を滑り降り, 斜面の端から空中に飛び出す。飛距離 $D$(単位はm) から得点 $X$ が決まり, 空中姿勢から得点 $Y$ が決まる。ある大会における 58 回のジャンプについて考える。
(1) 得点 $X$, 得点 $Y$ および飛び出すときの速度 $V$(単位は km/h)について, 図1の 3 つの散布図を得た。
図 1
(出典:国際スキー連盟の Web ページにより作成)
次の $\boxed{\text{シ}}$, $\boxed{\text{ス}}$, $\boxed{\text{セ}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~⑥のうちから一つずつ選べ。ただし, 解答の順序は問わない。
図1から読み取れることとして正しいものは, $\boxed{\text{シ}}$, $\boxed{\text{ス}}$, $\boxed{\text{セ}}$ である。
⓪ $X$ と $Y$ の間の相関は, $X$ と $Y$ の間の相関より強い。
① $X$ と $Y$ の間には正の相関がある。
② $V$ が最大のジャンプは, $X$ も最大である。
③ $V$ が最大のジャンプは, $Y$ も最大である。
④ $Y$ が最小のジャンプは, $X$ は最小ではない。
⑤ $X$ が 80 以上のジャンプは, すべて $V$ が 93 以上である。
⑥ $Y$ が 55 以上かつ $V$ が 94 以上のジャンプはない。
(2) 得点 $X$ は, 飛距離 $D$ から次の計算式によって算出される。
$X=1.80\times(D-125.0)+60.0$
次の $\boxed{\text{ツ}}$, $\boxed{\text{タ}}$, $\boxed{\text{チ}}$ にそれぞれ当てはまるものを, 下の⓪~⑥のうちから一つずつ選べ。ただし, 同じものを繰り返し選んでもよい。
・$X$ の分散は, $D$ の分散の $\boxed{\text{ソ}}$ 倍になる。
・$X$ と $Y$ の共分散は, $D$ と $Y$ の共分散の $\boxed{\text{タ}}$ 倍である。ただし, 共分散は, 2つの変量のそれぞれにおいて平均値からの偏差を求め, 偏差の積の平均値として定義される。
・$X$ と $Y$ の相関係数は, $D$ と $Y$ の相関係数の $\boxed{\text{チ}}$ 倍である。
⓪ $-125$ ① $-1.80$ ② $1$ ③ $1.80$
④ $3.24$ ⑤ $3.60$ ⑥ $60.0$
(3) 58 回のジャンプは 29 名の選手が 2 回ずつ行ったものである。1 回目の $X+Y$(得点 $X$ と得点 $Y$ の和)の値に対するヒストグラムと 2 回目の $X+Y$ の値に対するヒストグラムは図2の A, B のうちのいずれかであ る。また, 1回目の $X+Y$ の値に対する箱ひげ図と2回目の $X+Y$ の値に対する箱ひげ図は図3の $a,b$ のうちのいずれかである。ただし, 1回目の $X+Y$ の最小値は 108.0 であった。
図2
(出典:国際スキー連盟の Web ページにより作成)
図3
(出典:国際スキー連盟の Web ページにより作成)
次の $\boxed{\text{ツ}}$ に当てはまるものを, 下の表の⓪~③のうちから一つ選べ。
1回目の $X+Y$ の値について, ヒストグラムおよび箱ひげ図の組合せとして正しいものは, $\boxed{\text{ツ}}$ である。
次の $\boxed{\text{テ}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~③のうちから一つ選べ。
図3から読み取れることとして正しいものは, $\boxed{\text{テ}}$ である。
⓪ 1回目の $X+Y$ の四分位範囲は, 2回目の $X+Y$ の四分位範囲より大きい。
① 1回目の $X+Y$ の中央値は, 2回目の $X+Y$ の中央値より大きい。
② 1回目の $X+Y$ の最大値は, 2回目の $X+Y$ の最大値より小さい。
③ 1回目の $X+Y$ の最小値は, 2回目の $X+Y$ の最小値より小さい。
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