【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2016追試【解説・正解・問題】
第2問 解答・解説
ア 6 イ ウ 2 2 エ 3
オ カ キ 3 2 2 ク ケ 1 3
コサ 67
シ,ス 1,4 (解答の順序は問わない)
セ 2 ソ 3 タ 2
〔1〕
余弦定理より
$\text{BC}^2=1^2+(\sqrt{3})^2-2\cdot1\cdot\sqrt{3}\cos$∠BAC
$=1+3-2\sqrt{3}\Big(-\cfrac{\sqrt{3}}{3}\Big)$
$=4+2=6$
したがって,BC = $\sqrt{6}$
・・・ア
$\sin^2x+\cos^2x=1$ より
$\sin^2\angle\text{BAC}+\Big(-\cfrac{\sqrt{3}}{3}\Big)^2=1$
$\sin^2\angle\text{BAC}+\cfrac{1}{3}=1$
$\sin^2\angle\text{BAC}=\cfrac{2}{3}$
$\sin\angle\text{BAC}=\cfrac{\sqrt{6}}{3}$
△ACBの面積は $S=\cfrac{1}{2}bc\sin A$ を用いて
$S=\cfrac{1}{2}\cdot1\cdot\sqrt{3}\cdot\cfrac{\sqrt{6}}{3}$
$=\cfrac{\sqrt{2}}{2}$
・・・イウ
次に,BD は直径だから,正弦定理より
$2R=\cfrac{\text{BC}}{\sin\angle\text{BAC}}$
$=\cfrac{\space\sqrt{6}\space}{\cfrac{\sqrt{6}}{3}}=\cfrac{\space1\space}{\cfrac{1}{3}}=\cfrac{\space1\times3\space}{\cfrac{1}{3}\times3}=3$
したがって,BD = $3$
・・・エ
さらに,△BCD の面積を求めると,∠BCD = $90\degree$
だから,三平方の定理より
CD = $\sqrt{3^2-(\sqrt{6})^2}$
$=\sqrt{9-6}=\sqrt{3}$
したがって
$S=\cfrac{1}{2}\cdot\sqrt{6}\cdot\sqrt{3}=\cfrac{3\sqrt{2}}{2}$
・・・オカキ
また,AE と DE の比を求めると
円周角の定理より,△ABE ∽ △CDE,△ACE ∽ △DBE だから
AE : CE = 1: $\sqrt{3}$
CE : DE = $\sqrt{3}$ : 3
したがって,AE : DE = 1 : 3
$\cfrac{\text{AE}}{\text{DE}}=\cfrac{1}{3}$
・・・クケ
〔2〕
中央値は値の低いほうから 15, 16 番目のデータを足して 2 で割ったものである。ここでは表 2 を参考にして,15 ,16 番目のデータが 60 以上 70 未満の階級に含まれることを用いて,対象を絞るとよい。
表1 より,60 以上 70 未満のデータは
62 68 63 61 65 66
である。これを値の低い順に並べかえて
61 62 63 65 66 68
20 以上 60 未満のデータは $1+2+3+4=10$ 個だから,61 は 11 番目である。よって,15, 16 番目は 66, 68 である。
したがって,中央値は $\cfrac{66+68}{2}=67$
・・・コサ
〔3〕
(1)
① 四分位範囲が最も大きいのは C 組。
④ A 組を見ると,第1四分位数は 60, 第3四分位数は 80 だから,60 未満の人数と 80 以上の人数は同じである。
・・・シス
(2)
図1 より,C 組の第1四分位数は 60 以上 70 未満,第3四分位数は 80 以上 90 未満であることが分かる。
第1四分位数は 30 人を 15 人ずつに分け,15 人の中央の値だから,値の低いほうから 8 番目のデータである。同様に第3四分位数は,値の高いほうから 8 番目のデータである。
これをもとにして
⓪ 第3四分位数が 70 以上 80 未満に含まれるため,不適。
① 第1四分位数が 50 以上 60 未満に含まれるため,不適。
② 正しい。
③ 第3四分位数が 70 以上 80 未満に含まれるため,不適。
・・・セ
〔4〕
(1)
最大や最小を表すいくつかのデータをもとに考えるとよい。
⓪ 科目 Y の点数が最も低い生徒は,科目 X が 68,科目 Y が 40 である。散布図では科目 Y の値が最も低い生徒は科目 X が 70 以上 80 未満に含まれるため,不適。
① 科目 X の最小値は 56 だから,不適。
② 科目 X の点数が最も低い生徒は,科目 X が 56,科目 Y が 63 である。散布図では科目 X の値が最も低い生徒は科目 Y が 50 以上 60 未満に含まれるため,不適。
③ 正しい。
・・・ソ
(2)
得点を $\cfrac{1}{2}$ にすると偏差が $\cfrac{1}{2}$ になるのは,得点と平均点がともに $\cfrac{1}{2}$ になるからである。分散を ${s_x}^2$,データを $x_1,x_2,\cdots,x_n$, 平均を $\overline{x}$ とすると
${s_x}^2=\cfrac{1}{n}\Big\{\Big(\cfrac{1}{2}x_1-\cfrac{1}{2}\overline{x}\Big)^2+\cdots+\Big(\cfrac{1}{2}x_n-\cfrac{1}{2}\overline{x}\Big)\Big\}$
$=\cfrac{1}{4}\cdot\cfrac{1}{n}\{(x_1-\overline{x})^2+\cdots+(x_n-\overline{x})\}$
よって,分散はもとの $\cfrac{1}{4}$ になる。
したがって,標準偏差はもとの値の $\sqrt{\cfrac{1}{4}}=\cfrac{1}{2}$
また,共分散 $s_{sy}$ を考えると
$s_{xy}=\cfrac{1}{n}\Big\{\Big(\cfrac{1}{2}x_1-\cfrac{1}{2}\overline{x}\Big)\Big(\cfrac{1}{2}y_1-\cfrac{1}{2}\overline{y}\Big)+\cdots+\Big(\cfrac{1}{2}x_n-\cfrac{1}{2}\overline{x}\Big)\Big(\cfrac{1}{2}y_n-\cfrac{1}{2}\overline{y}\Big)\Big\}$
$=\cfrac{1}{4}\cdot\cfrac{1}{n}\{(x_1-\overline{x})(y_1-\overline{y})+\cdots+(x_n-\overline{x})(y_n-\overline{y})\}$
よって,共分散の値はもとの値の $\cfrac{1}{4}$
したがって,②が正しい。
・・・タ
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第2問 問題文
〔1〕△ABCにおいて, AB = $1$, CA = $\sqrt{3}$, $\cos$∠BAC = $-\cfrac{\sqrt{3}}{3}$ とすると, BC = $\sqrt{\boxed{\text{ア}}}$ であり, △ABC の面積は $\cfrac{\sqrt{\boxed{\text{イ}}}}{\boxed{\text{ウ}}}$ である。
△ABC の外接円の中心を O とし, 直線 OB と △ABC の外接円との交点で B と異なる点を D とすると, BD = $\boxed{\text{エ}}$ であり, △BCD の面積は $\cfrac{\boxed{\text{オ}}\sqrt{\boxed{\text{カ}}}}{\boxed{\text{キ}}}$ である。
直線 AD と直線 BC との交点を E とすると
$\cfrac{\text{AE}}{\text{DE}}=\cfrac{\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケ}}}$
である。
〔2〕30 人の生徒に数学のテストを行った。次の表 1 は, その結果である。ただし, 表 1 の数値はすべて正確な値であるとして解答せよ。
表1 数学のテストの得点
次の表 2 は, 表 1 の 30 人のテストの得点を度数分布表にしたものである。
表2 30 人の生徒の得点の度数分布表
30 人の得点の中央値は $\boxed{\text{コサ}}$ である。
〔3〕 A 組から D 組の各組 30 人の生徒に対して理科のテストを行った。次の図 1 は, 各組ごとに理科のテストの得点を箱ひげ図にしたものである。
図1 A 組から D 組の理科のテストの箱ひげ図
(1) 次の $\boxed{\text{シ}}$, $\boxed{\text{ス}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~⑤のうちから一つずつ選べ。ただし, 解答の順序は問わない。
図 1 の箱ひげ図について述べた文として誤っているものは $\boxed{\text{シ}}$ と $\boxed{\text{ス}}$ である。
⓪ A, B, C, D の 4 組全体の最高点の生徒がいるのは B 組である。
① A, B, C, D の 4 組で比べたとき, 四分位範囲が最も大きいのは A 組である。
② A, B, C, D の 4 組で比べたとき, 範囲が最も大きいのは A 組である。
③ A, B, C, D の 4 組で比べたとき, 第1四分位数と中央値の差が最も小さいのは B 組である。
④ A 組では, 60 点未満の人数は 80 点以上の人数よりも多い。
⑤ A 組と C 組で 70 点以下の人数を比べたとき, C 組の人数は A 組の人数以上である。
(2) 次の, $\boxed{\text{セ}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~③のうちから一つ選べ。
図 1 の C 組の箱ひげ図のもとになった得点をヒストグラムにしたとき, 対応するものは $\boxed{\text{セ}}$ である。ただし, ヒストグラムは〔2〕の表 2 の度数分布表と同じ階級を用いて作成した。
〔4〕次の表 3 は, あるクラスの生徒 30 人に行った科目 X と科目 Y のテストの得点であり, これらの平均値, 標準偏差, 共分散をまとめたものが下の表 4 である。
表3 科目 X と科目 Y の得点
表4
(共分散とは, 科目 X の得点の偏差と科目 Y の得点の偏差の積の平均値である)
(1) 次の $\boxed{\text{ソ}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~③のうちから一つ選べ。
科目 X と科目 Y の得点を散布図にしたものは $\boxed{\text{ソ}}$ である。
(2) 次の $\boxed{\text{タ}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~③のうちから一つ選べ。
表 3 の得点を $\cfrac{1}{2}$ にして 50 点満点の得点に換算した。例えば, 62 点であった場合は得点を 2 で割った値である 31 点とし, 63 点であった場合は 31.5 点とする。このとき,科目 X の得点の偏差と科目 Y の得点の偏差
は, 換算後, それぞれもとの得点の偏差の $\cfrac{1}{2}$ になる。したがって, 科目 X についてもとの標準偏差と換算後の標準偏差を比較し,さらにもとの共分散と換算後の共分散を比較すると, $\boxed{\text{タ}}$。
⓪ 換算後の標準偏差と共分散の値はともに, もとの値の $\cfrac{1}{2}$ になる
① 換算後の標準偏差と共分散の値はともに, もとの値の $\cfrac{1}{4}$ になる
② 換算後の標準偏差の値はもとの値の $\cfrac{1}{2}$ になり, 共分散の値はもとの値の $\cfrac{1}{4}$ になる
③ 換算後の標準偏差の値はもとの値の $\cfrac{1}{4}$ になり, 共分散の値はもとの 値の $\cfrac{1}{2}$ になる
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