第5問 解答・解説
ア イ 2 3 ウ,エオ 2, 10
カ, キク 2, 14 ケ 5 コ 4
サ 3 シスセ 184
(1)
n2+n−6=(n−2)(n+3)
・・・アイ
p=13 のとき,n−2 または n+3 が 13 の倍数となる。n−2 が 13 の倍数のとき,k を整数とすると
n−2=13k
n=13k+2
n を 13 で割った余りは 2
・・・ウ
また,n+3 が 13 の倍数のとき
n+3=13k
n=13k−3=13(k−1)+10
n を 13 で割った余りは 10
・・・エオ
p=17 のとき
次に,n−2 が 17 の倍数のとき
n−2=17k
n=17k+2
n を 17 で割った余りは 2
・・・カ
n+3 が 17 の倍数のとき
n+3=17k
n+3=17k−3=17(k−1)+14
n を 17 で割った余りは 14
・・・キク
n−2 と n+3 がともに p の倍数であるとき,k,ℓ を整数とすると
n−2=pk,n+3=pℓ
式を変形して
n=pk+2,n=pℓ+3
よって
pk+2=pℓ−3
p(ℓ−k)=5
恒等式が成り立つのは,p=1,ℓ−k=5 または p=5,ℓ−k=1 のときである。
p は素数だから,p=1
したがって,p=5
・・・ケ
(2)
13x−17y=1 の解の一つを求めると
互除法より
17=13⋅1+4
13=4⋅3+1
それぞれ移項して
4=17−13⋅1
1=13−4⋅3
式を代入して
1=13−(17−13⋅1)⋅3
1=13−17⋅3+13⋅3
13 の項をまとめていくと
1=13⋅4−17⋅3
よって,解の一つは (x,y)=(4,3) である。
13x−17y=1
13⋅4−17⋅3=1
式どうしを引くと
13(x−4)−17(y−3)=0
13(x−4)=17(y−3)
13 と 17 は互いに素だから,k を整数とすると
x−4=17k
x=17k+4
これを 13(x−4)=17(y−3) に代入して
13(17k+4−4)=17(y−3)
13⋅17k=17(y−3)
13k=y−3
y=13k+3
よって,x,y は整数 k を用いて
x=17k+4
y=13k+3
と表せる。したがって,自然数 x,y で x が最小のものは,k=0 のとき,
x=4,y=3
・・・コサ
(3)
13 で割った余りが 2,17 で割った余りが 14 となる自然数 n は,整数 x,y を用いて
n=13x+2
n=17y+14
と表すことができる。式を連立すると
13x+2=17y+14
13x−17y=12
(2)より 13x−17y=1 の解の一つは (x,y)=(4,3) だから
13⋅4−17⋅3=1
両辺を 12 倍して
13(4⋅12)−17(3⋅12)=12
と表せる。(2) と同様の方法で,k を整数として x,y の式を求めると
13x−17y=12
13(4⋅12)−17(3⋅12)=12
13(x−48)−17(x−36)=0
13(x−48)=17(x−36)
x−48=17k
x=17k+48
これを n=13x+2 に代入すると
n=13(17k+48)+2
自然数 n のうち,n≦221 に当てはまるものを求めるには,k に実際に色々な数を代入するとよい。したがって
k=−2 のとき
n=13(−34+48)+2=184
・・・シスセ
第5問 問題文
(1) p を素数とし,n を自然数とする。
n2+n−6=(n− ア )(n+ イ )
であるから,n2+n−6 が p の倍数になるのは,n− ア が p の倍数の場合または n+ イ が p の倍数の場合である。p=13 のときは,n を p で割った余りが ウ または エオ の場合の 2 通りである。p=17 のときは,n を p で割った余りが カ または キク の場合の 2 通りである。
n− ア が p の倍数のとき,n+ イ も p の倍数となるのは p= ケ の場合である。
(2) 不定方程式
13x−17y=1
の解となる自然数 x,y で x が最小のものは,x= コ ,y= サ である。
(3) 221 以下の自然数 n で,13 で割った余りが ウ ,17 で割った余りが キク となるものは,n= シスセ である。
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