【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2015本試【解説・正解・問題】
第3問 解答・解説
ア 1 イ 3 ウエ 29 オ 7 カ キ 3 2
ク ケ コサ 3 3 14 シ ス 7 2 セ 7
(1)
命題「($p_1$ かつ $p_2$) $\implies$ $(q_1$ かつ $q_2)$」の対偶は,ド・モルガンの法則を用いて
$\overline{p_1 \cap p_2}=\overline{p_1}\cup\overline{p_2}$
となることから
$(\overline{q_1}$ または $\overline{q_2})\implies(\overline{p_1}$ または $\overline{p_2})$ である。
・・・ア
(2)
30 以下の自然数において $(p_1$ かつ $p_2)$ は,ある素数に 2 加えたものも素数になる場合を考えるとよい。よって
$(p_1$ かつ $p_2)=\{3,5,11,17,29\}$
また,$(\overline{q_1}$ かつ $q_2)$ は順番を入れ替えて,$n+1$ が 6 の倍数だが 5 の倍数でないものを考えるとよい。これに当てはまるものは,$6,12,18,24$ である。求める集合はこれらから 1 除いたものであることに注意して
$(\overline{q_1}$ かつ $q_2)=\{5,11,17,23\}$
したがって,$3$ と $29$ は命題の反例となる。
・・・イウエ
〔2〕
余弦定理を用いて
$\text{AC}^2=3^2+5^2-2\cdot3\cdot5\cos 120\degree$
$=9+25-30\bigg(-\cfrac{1}{2}\bigg)$
$=49$
$\text{AC}=7$
・・・オ
また
$\sin\angle\text{ABC}=\sin 120\degree=\cfrac{\sqrt{3}}{2}$
・・・カキ
正弦定理を用いて
$\cfrac{3}{\sin\angle{\text{BCA}}}=\cfrac{7}{\space\cfrac{\sqrt{3}}{2}\space}$
$\cfrac{3}{\sin\angle{\text{BCA}}}=\cfrac{14}{\sqrt{3}}$
$\sin\angle\text{BCA}=\cfrac{3\sqrt{3}}{14}$
・・・クケコサ
また,△APC の外接円の半径を $R$ とすると
$2R=\cfrac{7}{\sin\angle\text{APC}}$
$R=\cfrac{7}{2\sin\angle\text{APC}}$
よって,$\sin\angle\text{APC}$ が最大のとき,$R$ は最小となることが分かる。$\sin$ の最大値は $1$ だから
$R=\cfrac{7}{2\cdot1}=\cfrac{7}{2}$
・・・シス
また,$\sin\angle\text{APC}$ が最小のとき $R$ は最大となる。このとき,∠ADB の大きさを考えると,正弦定理より
$\cfrac{3}{\sin\angle\text{ADB}}=\cfrac{3\sqrt{3}}{\sin\angle\text{ABD}}$
$\cfrac{3}{\sin\angle\text{ADB}}=\cfrac{3\sqrt{3}}{\cfrac{\sqrt{3}}{2}}$
$\cfrac{3}{\sin\angle\text{ADB}}=6$
$\sin\angle\text{ADB}=\cfrac{1}{2}$
$\angle\text{ADB}=30\degree$
よって,$\angle\text{ADB}\lt\angle\text{ABD}$ となるので,$\sin$ の最小は点 P が点 D にあるときである。よって
$2R=\cfrac{7}{\space\cfrac{1}{2}\space}$
$R=7$
・・・セ
第2問 問題文
〔1〕 条件 $p_1$,$p_2$,$q_1$,$q_2$ の否定をそれぞれ $\overline{p_1}$,$\overline{p_2}$,$\overline{q_1}$,$\overline{q_2}$ と書く。
(1) 次の$\boxed{\text{ ア }}$ に当てはまるものを,下の⓪~③のうちから一つ選べ。
命題「($p_1$ かつ $p_2$)$\implies$($q_1$ かつ $q_2$)」の対偶は$\boxed{\text{ ア }}$である。
⓪ ($\overline{p_1}$ または $\overline{p_2}$)$\implies$($\overline{q_1}$ または $\overline{q_2}$)
① ($\overline{q_1}$ または $\overline{q_2}$)$\implies$($\overline{p_1}$ または $\overline{p_2}$)
② ($\overline{q_1}$ かつ $p_2$)$\implies$($\overline{p_1}$ かつ $\overline{p_2}$)
③ ($\overline{p_1}$ かつ $\overline{p_2}$)$\implies$($\overline{q_1}$ かつ $\overline{q_2}$)
(2) 自然数 $n$ に対する条件 $p_1$,$p_2$,$q_1$,$q_2$ を次のように定める。
$p_1:n$ は素数である
$p_2:n+2$ は素数である
$q_1:n+1$ は $5$ の倍数である
$q_2:n+1$ は $6$ の倍数である
$30$ 以下の自然数 $n$ のなかで$\boxed{\text{ イ }}$ と $\boxed{\text{ ウエ }}$ は
命題「($p_1$ かつ $p_2$)$\implies$($\overline{q_1}$ かつ $q_2$)」
の反例となる。
〔2〕 △ABC において,AB=$3$,BC=$5$,∠ABC=$120\degree$ とする。このとき,AC=$\boxed{\text{ オ }}$,$\sin$∠ABC=$\displaystyle\frac{\sqrt{\boxed{\text{ カ }}}}{\boxed{\text{ キ }}}$ であり,$\sin$∠BCA=$\displaystyle\frac{\boxed{\text{ ク }}\sqrt{\boxed{\text{ ケ }}}}{\boxed{\text{ コサ }}}$ である。
直線 BC 上に点 D を,AD=$3\sqrt{3}$ かつ ∠ADC が鋭角,となるようにとる。点 P を線分 BD 上の点とし,△APC の外接円の半径を $R$ とすると,$R$ のとり得る値の範囲は $\displaystyle\frac{\boxed{\text{ シ }}}{\boxed{\text{ ス }}} \leqq R \leqq \boxed{\text{ セ }}$ である。
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