【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2014本試【解説・正解・問題】
第3問
△ABC は,AB$=4$,BC$=2$,$\cos$∠ABC$=\cfrac{1}{4}$ を満たすとする。このとき
CA$=\boxed{\text{ ア }}$,$\cos$∠BAC$=\cfrac{\boxed{\text{ イ }}}{\boxed{\text{ ウ }}}$,$\sin$∠BAC$=\cfrac{\sqrt{\boxed{\text{ エオ }}}}{\boxed{\text{ カ }}}$
であり,△ABC の外接円 O の半径は $\cfrac{\boxed{\text{ キ }}\sqrt{\boxed{\text{ クケ }}}}{\boxed{\text{ コサ }}}$ である。 ∠ABC の二等分線と ∠BAC の二等分線の交点を D,直線 BD と辺 AC の交点を E,直線 BD と円 O との交点で B と異なる交点を F とする。
(1) このとき
AE=$\cfrac{\boxed{\text{ シ }}}{\boxed{\text{ ス }}}$,BE$=\cfrac{\boxed{\text{ セ }}\sqrt{\boxed{\text{ ソタ }}}}{\boxed{\text{ チ }}}$,BD$=\cfrac{\boxed{\text{ ツ }}\sqrt{\boxed{\text{ テト }}}}{\boxed{\text{ ナ }}}$
となる。
(2) △EBC の面積は △EAF の面積の $\cfrac{\boxed{\text{ ニ }}}{\boxed{\text{ ヌ }}}$ 倍である。
(3) 角度に注目すると,線分 FA,FC,FD の関係で正しいものは $\boxed{\text{ ネ }}$ であることが分かる。
$\boxed{\text{ ネ }}$ に当てはまるものを,次の⓪~⑤のうちから一つ選べ。
⓪ FA < FC = FD ① FA=FC < FD
② FC < FA = FD ③ FD < FC < FA
④ FA = FC = FD ⑤ FD < FC = FA
解答・解説
ア $4$
イ,ウ $7,8$
エオ,カ $15,8$
キ,クケ,コサ $8,15,15$
シ,ス $8,3$
セ,ソタ,チ $2,10,3$
ツ,テト,ナ $2,10,5$
ニ,ヌ $5,8$
ネ $4$
余弦定理を用いて
$\text{CA}^2=4^2+2^2-2\cdot4\cdot2\cos\angle\text{ABC}$
$=16+4-16\cdot\cfrac{1}{4}$
$=16$
CA $=4$
また
$2^2=4^2+4^2-2\cdot4\cdot4\cos\angle{\text{BAC}}$
$4=16+16-32\cos\angle\text{BAC}$
$32\cos\angle\text{BAC}=28$
$\cos\angle{\text{BAC}}=\cfrac{7}{8}$
さらに $\sin^2 x+\cos^2 x=1$ を用いて
$\sin^2\angle\text{BAC}+\bigg(\cfrac{7}{8}\bigg)^2=1$
$\sin^2\angle\text{BAC}+\cfrac{49}{64}=1$
$\sin^2\angle\text{BAC}=\cfrac{15}{64}$
$\sin\angle\text{BAC}=\cfrac{\sqrt{15}}{8}$
次に,正弦定理より
$2R=\cfrac{2}{\enspace\cfrac{\sqrt{15}}{8}\enspace}$
$=\cfrac{2\times8}{\enspace\cfrac{\sqrt{15}}{8}\times8\enspace}$
$=\cfrac{16}{\sqrt{15}}=\cfrac{16\sqrt{15}}{15}$
$R=\cfrac{8\sqrt{15}}{15}$
(1)
BE は $\angle{\text{ABC}}$ の二等分線だから
AE : EC = $4:2=2:1$
が成り立つ。よって
AE = $4\times\cfrac{2}{3}=\cfrac{8}{3}$
また,余弦定理を用いて
$\text{BE}^2=4^2+\bigg(\cfrac{8}{3}\bigg)^2-2\cdot4\cdot\cfrac{8}{3}\cos\angle\text{BAE}$
$=16+\cfrac{64}{9}-\cfrac{64}{3}\cdot\cfrac{7}{8}$
$=\cfrac{40}{9}$
BE $=\cfrac{\sqrt{40}}{3}=\cfrac{2\sqrt{10}}{3}$
次に,AD は $\angle\text{BAC}$ の二等分線だから
BD:DE = $4:\cfrac{8}{3}=3:2$
が成り立つ。よって
BD $=\cfrac{2\sqrt{10}}{3}\times\cfrac{3}{5}=\cfrac{2\sqrt{10}}{5}$
(2)
円周角の定理より,∠CBF = ∠CAF,∠ACB = ∠AFB だから,△EBC ∽ △EAF が成り立つ。辺の比を求めると
BE : AE $=\cfrac{2\sqrt{10}}{3}:\cfrac{8}{3}$
$=\sqrt{10}:4$
ここで,(辺の比)$^2$=(面積の比) を利用して
△EBC : △EAF $=(\sqrt{10})^2:4^2=10:16=5:8$
したがって,△EBC の面積は △EAF の面積の $\cfrac{5}{8}$ 倍である。
(3)
三角形の外角の性質より ∠ABD + ∠BAD = ∠ADF だから,△ADF は ∠FAD = ∠DAF の二等辺三角形である。よって,FA = FD が成り立つ。
また,円周角の定理より ∠CBF = ∠CAF,∠ABF = ∠ACF だから,△ACF は ∠CAF = ∠ACF の二等辺三角形である。よって,FA = FC が成り立つ。
したがって,FA=FC=FD である。
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