【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2013追試【解説・正解・問題】
第2問
$b$ を定数とするとき,$x$ の2次関数
$y=x^2-2bx-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9}\cdots$①
のグラフの頂点の座標は
$\bigg(b,\boxed{\text{ ア }}b^2-\cfrac{\boxed{\text{ イ }}}{\boxed{\text{ ウ }}}b+\cfrac{\boxed{\text{ エ }}}{\boxed{\text{ オ }}}\bigg)$
である。
(1) $a,c$ を定数とする。 ①のグラフが,関数 $y=ax^2-2x+c$ のグラフと原点に関して対称となるのは,$a=\boxed{\text{ カキ }}$,$b=\boxed{\text{ ク }}$,$c=\cfrac{\boxed{\text{ ケ }}}{\boxed{\text{ コ }}}$ のときである。また $b= \boxed{\text{ ク }}$ のとき,①のグラフと,関数 $y=x( x+4)$ のグラフを $x$ 軸方向に $s$ ,$y$ 軸方向に $t$ だけ平行移動したグラフとが一致するのは
$s=\boxed{\text{ サ }}, t=\cfrac{\boxed{\text{ シス }}}{\boxed{\text{ セ }}}$
のときである。
(2) 下の $\boxed{\text{ ナ }}$,$\boxed{\text{ ハ }}$,$\boxed{\text{ ヒ }}$ には,次の ⓪~④ のうちから当てはまるものを一つずつ選べ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。
⓪ $ > $ ① $ < $ ② $\geqq$ ③ $\leqq$ ④ $=$
$0\leqq x \leqq 1$ の範囲における関数①の値の最小値を $m$ とする。
$b < 0$ のとき $m=-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9}$ $0 \leqq b \leqq 1$ のとき $m= \boxed{\text{ ア }}b^2-\cfrac{\boxed{\text{ イ }}}{\boxed{\text{ ウ }}}b+\cfrac{\boxed{\text{ エ }}}{\boxed{\text{ オ }}}$ $b > 1$ のとき $m=-\cfrac{\boxed{\text{ ソタ }}}{\boxed{\text{ チ }}} b+\cfrac{\boxed{\text{ ツテ }}}{\boxed{\text{ ト }}}$
である。したがって $m < 0$ となる $b$ の値の範囲は
$b\space\boxed{\text{ ナ }}\cfrac{\boxed{\text{ ニ }}}{\boxed{\text{ ヌ }}}$
である。
また,$0\leqq x \leqq 1$ の範囲で①のグラフと $x$ 軸が異なる2点で交わる $b$ の値の範囲は
$\cfrac{\boxed{\text{ ネ }}}{\boxed{\text{ ノ }}}\boxed{\text{ ハ }}\space b\space \boxed{\text{ ヒ }}\cfrac{\boxed{\text{ フ }}}{\boxed{\text{ ヘホ }}}$
である。
解答・解説
ア $-$ イ $4$ ウ $3$ エ $5$ オ $9$
カキ $-1$ ク $1$ ケ $7$ コ $9$
サ $3$ シス $20$ セ $9$
ソタ $10$ チ $3$ ツテ $14$ ト $9$
ナ $0$ ニ $1$ ヌ $3$
ネ $1$ ノ $3$ ハ $1$ ヒ $3$ フ $5$ ヘホ $12$
$f(x)=x^2-2bx-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9}$ とおいて平方完成すると
$f(x)=(x-b)^2-b^2-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9}$
したがって頂点の座標は
$\bigg(b,\space-b^2-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9}\bigg)$
(1)
$f(x)$ と原点対称の式は
$y=-(x+b)^2+b^2+\cfrac{4}{3}b-\cfrac{5}{9}$
$=-x^2-2bx-b^2+b^2+\cfrac{4}{3}b-\cfrac{5}{9}$
$=-x^2-2bx+\cfrac{4}{3}b-\cfrac{5}{9}$
これと,$y=ax^2-2x+c$ を比べると
$a=-1$
$-2=-2b$ より $b=1$
$c=\cfrac{4}{3}b-\cfrac{5}{9}$ より
$c=\cfrac{4}{3}-\cfrac{5}{9}=\cfrac{7}{9}$
次に $y=x(x+4)$ を平方完成すると
$y=x^2+4x$
$=(x+2)^2-4$
頂点は $(-2,\space-4)$ である。
また $b=1$ のとき,$f(x)$ の頂点は
$\bigg(1,\space-1^2-\cfrac{4}{3}\cdot1+\cfrac{5}{9}\bigg)$
=$\bigg(1,-\space\cfrac{16}{9}\bigg)$
$(-2,\space-4)$ を $x$ 軸方向に $s$,$y$ 軸方向に $t$ だけ平行移動したものが $\bigg(1,-\space\cfrac{16}{9}\bigg)$ と一致するので
$-2+s=1$ より $s=3$
$-4+t=-\cfrac{16}{9}$ より $t=\cfrac{20}{9}$
(2)
(i) $b < 0$ のとき
$x=0$ で最小となるので
$m < 0$ となる範囲を求めると
$-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9} < 0$
$-12b+5 < 0$ $12b > 5$
$b > \cfrac{5}{12}$
これは $b < 0$ より不適。
(ii) $0\leqq b < 1$ のとき
$m < 0$ となる範囲を求めると
$-b^2-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9} < 0$ $9b^2+12b-5 > 0$
$(3b+5)(3b-1) > 0$
$b < -\cfrac{5}{3},\space b > \cfrac{1}{3}$
$0\leqq b < 1$ より $b > \cfrac{1}{3}$
(iii) $b > 1$ のとき
$x=1$ で最小となるので
$f(1)=1-2b-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9}$
$=-\cfrac{10}{3}b+\cfrac{14}{9}$
$m < 0$ となる範囲を求めると
$-\cfrac{10}{3}b+\cfrac{14}{9} < 0$ $30b-14 > 0$
$b > \cfrac{7}{15}$
$b > 1$ より 求める範囲は $b > 1$ となる。
(i)~(iii) より求める範囲は $b > \cfrac{1}{3}$ または $b > 1$ のときだから $b > \cfrac{1}{3}$ である。
次に,$0\leqq x\leqq1$ の範囲で $f(x)$ のグラフと $x$ 軸が異なる 2 点で交わる $b$ の値の範囲を求める。
必要な条件は
(i) $0\leqq b\leqq 1$
(ii) $-b^2-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9} < 0$ $b > \cfrac{1}{3}$
(iii) $f(0)\geqq 0$
$-\cfrac{4}{3}b+\cfrac{5}{9}\leqq 0$
$b\leqq\cfrac{5}{12}$
(iv) $f(1)\geqq 0$
$-\cfrac{10}{3}b+\cfrac{14}{9}\geqq0$
$b\leqq\cfrac{7}{15}$
(ii)~(iv) は上で行った計算を用いるとよい。
(i)~(iv) より
$\cfrac{1}{3} < b\leqq\cfrac{5}{12}$
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