【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2013本試【解説・正解・問題】
第2問
座標平面上にある点 P は,点 A $(-8,8)$ から出発して,直線 $y=-x$ 上を $x$ 座標が $1$ 秒あたり $2$ 増加するように一定の速さで動く。また,同じ座標平面上にある点 Q は,点 P が A を出発すると同時に原点 O から出発して,直線 $y=10x$ 上を $x$ 座標が $1$ 秒あたり $1$ 増加するように一定の速さで動く。出発してから $t$ 秒後の 2点 P,Q を考える。点 P が O に到達するのは $t=\boxed{\text{ ア }}$ のときである。以下,$0 < t < \boxed{\text{ ア }}$ で考える。
(1) 点 P と $x$ 座標が等しい $x$ 軸上の点を P′,点 Q と $x$ 座標が等しい $x$ 軸上の点を Q′ とおく。△OPP′ と △OQQ′ の面積の和 $S$ を $t$ で表せば
$S=\boxed{\text{ イ }}t^2-\boxed{\text{ ウエ }}t+\boxed{\text{ オカ }}$
となる。これより $0 < t < \boxed{\text{ ア }}$ においては,$t=\cfrac{\boxed{\text{ キ }}}{\boxed{\text{ ク }}}$ で $S$ は最小値 $\cfrac{\boxed{\text{ ケコサ }}}{\boxed{\text{ シ }}}$ をとる。
次に,$a$ を $0 < a < \boxed{\text{ ア }}-1$ を満たす定数とする。以下,$a\leqq t\leqq a+1$ における $S$ の最小・最大について考える。
(i) $S$ が $t=\cfrac{\boxed{\text{ キ }}}{\boxed{\text{ ク }}}$ で最小となるような $a$ の値の範囲は
$\cfrac{\boxed{\text{ ス }}}{\boxed{\text{ セ }}} \leqq a \leqq \cfrac{\boxed{\text{ ソ }}}{\boxed{\text{ タ }}}$ である。
(ii) $S$ が $t=a$ で最大となるような $a$ の値の範囲は $0 < a \leqq \cfrac{\boxed{\text{ チ }}}{\boxed{\text{ ツテ }}}$ である。
(2) 3 点 O,P,Q を通る 2 次関数のグラフが関数 $y=2x^2$ のグラフを平行移動したものになるのは,$t=\cfrac{\boxed{\text{ ト }}}{\boxed{\text{ ナ }}}$ のときであり,$x$ 軸方向に $\cfrac{\boxed{\text{ ニヌ }}}{\boxed{\text{ ネ }}}$,$y$ 軸方向に $\cfrac{\boxed{\text{ ノハヒ }}}{\boxed{\text{ フ }}}$ だけ平行移動すればよい。
解答・解説
ア $4$
イ,ウエ,オカ $7,16,32$
キ,ク $8,7$
ケコサ,シ $160,7$
ス,セ $1,7$
ソ,タ $8,7$
チ,ツテ $9,14$
ト,ナ $5,2$
ニヌ,ネ $-5,4$
ノハヒ,フ $-25,8$
点 P が O に到達するのは $t=4$ のときである。
(1)
$S=\cfrac{1}{2}(8-2t)^2+\cfrac{1}{2}10t\cdot t$
$=\cfrac{1}{2}\{2(4-t)\}^2+5t^2$
$=\cfrac{1}{2}2^2(4-t)^2+5t^2$
$=2(4-t)^2+5t^2$
$=2(16-8t+t^2)+5t^2$
$=32-16t+2t^2+5t^2$
$=7t^2-16t+32$
平方完成して
$S=7\bigg(t^2-\cfrac{16}{7}t\bigg)+32$
$=7\bigg(t-\cfrac{8}{7}\bigg)^2-\cfrac{64}{7}+32$
$=7\bigg(t-\cfrac{8}{7}\bigg)^2+\cfrac{160}{7}$
したがって,$t=\cfrac{8}{7}$ で最小値 $\cfrac{160}{7}$ をとる。
次に,$a$ を
$0 < a < 4-1$
$0 < a < 3$
を満たす定数とする。
(i)
$a\leqq\cfrac{8}{7}$ かつ $\cfrac{8}{7}\leqq a+1$ だから
$\cfrac{1}{7}\leqq a\leqq\cfrac{8}{7}$
(ii)
$a+\cfrac{1}{2} \leqq\cfrac{8}{7}$
$a\leqq\cfrac{9}{14}$
これと $0 < a < 3$ を重ねて
$0 < a \leqq\cfrac{9}{14}$
(2)
P$(-8+2t,8-2t)=$P$(2t-8,8-2t)$
Q$(t,10t)$
O$(0,0)$
ここで $y=2x^2$ を平行移動した式を $y=2x^2+kx+\ell$ とする。
O$(0,0)$ を $x,y$ に代入すると
$0=2\cdot 0^2+k\cdot0+\ell$
$\ell=0$
したがって式は
$y=2x^2+kx$
$y=2x\bigg(x+\cfrac{k}{2}\bigg)$
となる。
次に,式に Q$(t,10t)$ を代入すると
$10t=2t\bigg(t+\cfrac{k}{2}\bigg)$
$0 < t$ だから,式を $2t$ で割ると
$5=t+\cfrac{k}{2}$
$\cfrac{k}{2}=5-t$
$k=2(5-t)$
さらに,式に P$(2t-8,8-2t)$ と $k$ の値を代入すると
$8-2t=2(2t-8)(2t-8+5-t)$
$8-2t=4(t-4)(t-3)$
$4-t=2(t-4)(t-3)$
$4-t=2(t^2-7t+12)$
$4-t=2t^2-14t+24$
$2t^2-13t+20=0$
$t=\cfrac{13\pm\sqrt{169-160}}{4}$
$=\cfrac{13\pm\sqrt{9}}{4}$
$=\cfrac{13\pm3}{4}$
$=\cfrac{5}{2},\space 4$
$0 < t < 4$ より $t=\cfrac{5}{2}$
これを $k$ の式に代入して
$k=2\bigg(5-\cfrac{5}{2}\bigg)=5$
これより式は
$y=2x^2+5x$
これを平方完成すると
$y=2\bigg(x^2+\cfrac{5}{2}x\bigg)$
$=2\bigg(x+\cfrac{5}{4}\bigg)^2-\cfrac{25}{8}$
したがって,$x$ 軸方向に $\cfrac{-5}{4}$,$y$ 軸方向に $\cfrac{-25}{8}$ だけ平行移動すればよい。
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