【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2018追試【解説・正解・問題】
第1, 2問必答。第3~5問はいずれか2問を選択し, 解答。
第1問 解答・解説
アイ ウ エ オ 16 4 7 9 カ 0 キ 5
ク ケ,コ サ 4 3, 5 3 又は 5 3, 4 3
シ 1 ス 3 セ ソ 3 2 タ チ 7 2
ツ テ 5 4 ト ナニ ヌ 1 13 2
ネ ノ 0 3 ハヒ フヘ ホ -1 13 2
〔1〕
$a=\dfrac{4}{4-\sqrt{7}}$
$=\dfrac{4(4+\sqrt{7})}{(4-\sqrt{7})(4+\sqrt{7})}$
$=\dfrac{16+4\sqrt{7}}{16-7}$
$=\dfrac{16+4\sqrt{7}}{9}$
・・・アイウエオ
(1)
$p+q\sqrt{7}=0$ のとき,$p$ は有理数,$q\sqrt{7}$ は無理数である。式が 0 となるのは有理数と無理数がともに 0 である場合であり
$p=q=0$
・・・カ
のときである。
(2)
$\alpha-\beta=\dfrac{16+4\sqrt{7}}{9}-\dfrac{9-(r^2-3r)\sqrt{7}}{5}$
$=\dfrac{16}{9}-\dfrac{9}{5}+\Big\{\dfrac{4}{9}+\dfrac{r^2-3r}{5}\Big\}\sqrt{7}$
$\alpha-\beta$ が有理数のとき,無理数の項は 0 になるから
$\dfrac{4}{9}-\dfrac{r^2-3r}{5}=0$
・・・キ
$20+9(r^2-3r)=0$
$9r^2-27r+20=0$
$(3r-4)(3r-5)=0$
$r=\dfrac{4}{3}$,$\dfrac{5}{3}$
・・・クケコサ
〔2〕
(1)
$a=1$ のとき
$p\implies q$ を考えると
$p:|x-1|$ ≦ 1
-1 ≦ $x-1$ ≦ 1
0 ≦ $x$ ≦ 2
$q:|x|$ ≦ $\dfrac{5}{2}$
$-\dfrac{5}{2}$ ≦ $x$ ≦ $\dfrac{5}{2}$
$p\implies q$ は真。$q\implies p$ は偽。したがって,$p$ は $q$ であるための十分条件であるが,必要条件ではない。
・・・シ
$a=3$ のとき
$p:|x-1|$ ≦ 3
$-3$ ≦ $x-1$ ≦ 3
$-2$ ≦ $x$ ≦ 4
$p\implies q$ は偽。$q\implies p$ は偽。したがって,$p$ は $q$ であるための必要条件でも十分条件でもない。
・・・ス
(2)
$p:|x-1|$ ≦ $a$
$-a$ ≦ $x-1$ ≦ $a$
$-a+1$ ≦ $x$ ≦ $a+1$
$p\implies q$ が真であるということは,言い換えると $a+1$ は $\cfrac{5}{2}$ を超えないということだから
$a+1$ ≦ $\dfrac{5}{2}$
$a$ ≦ $\dfrac{3}{2}$
したがって $a$ の最大値は $\dfrac{3}{2}$
・・・セソ
また,$q\implies p$ が真のとき同様に
$-a+1$ ≦ $-\dfrac{5}{2}$
$a-1$ ≧ $\dfrac{5}{2}$
$a$ ≧ $\dfrac{7}{2}$
$a$ の最小値は $\dfrac{7}{2}$
・・・タチ
(3)
$r:x^2-2x$ ≦ $a$
$x^2-2x-a$ ≦ 0
ここで $x^2-2x-a=0$ とおくと
$x=1\pm\sqrt{1+a}$
よって
$1-\sqrt{1+a}$ ≦ $x$ ≦ $1+\sqrt{1+a}$
$q\implies p$ が真であるということは,言い換えると $1+\sqrt{1+a}$ は $\dfrac{5}{2}$ を超えないということだから
$1+\sqrt{1+a}$ ≦ $\dfrac{5}{2}$
$\sqrt{1+a}$ ≦ $\dfrac{3}{2}$
$1+a$ ≦ $\dfrac{9}{4}$
$a$ ≦ $\dfrac{5}{4}$
・・・ツテ
〔3〕
$a^2-3$ < $a$
$a^2-a-3$ < 0
ここで $a^2-a-3=0$ とおくと
$a=\dfrac{1\pm\sqrt{1+12}}{2}=\dfrac{1\pm\sqrt{13}}{2}$
よって
$\dfrac{1-\sqrt{13}}{2}$ < $a$ < $\dfrac{1+\sqrt{13}}{2}$
・・・トナニヌ
次に,$a^2-3$ ≦ $x$ ≦ $a$ における $y=f(x)$ の最大値が 1 であるような $a$ の値の範囲を求めると
$a^2-3$ ≦ 0 かつ $a$ ≧ 0
$(a+\sqrt{3})(a-\sqrt{3})$ ≦ 0
$-\sqrt{3}$ ≦ $a$ ≦ $\sqrt{3}$
したがって
0 ≦ $a$ ≦ $\sqrt{3}$
・・・ネノ
また,最大値が 1 で最小値が $f(a)$ のとき
$\dfrac{a^2-3+a}{2}$ ≧ 0 かつ $a^2-3$ ≦ 0
$a^2+a-3$ ≧ 0
$a^2+a-3=0$ とおくと
$a=\cfrac{-1\pm{\sqrt{1+12}}}{2}=\cfrac{-1\pm\sqrt{13}}{2}$
$a$ ≦ $\cfrac{-1-\sqrt{13}}{2}$,$a$ ≧ $\dfrac{-1\pm\sqrt{13}}{2}$
また
$a^2-3$ ≦ 0
$-\sqrt{3}$ ≦ $a$ ≦ $\sqrt{3}$
ここで,$\sqrt{3}$ と $\cfrac{-1+\sqrt{13}}{2}$ の大小を調べると
$\cfrac{9}{4}$ < 3 より $\cfrac{3}{2}$ < $\sqrt{3}$
また
$\sqrt{9}$ < $\sqrt{13}$ < $\sqrt{16}$
3 < $\sqrt{13}$ < 4
2 < $-1+\sqrt{13}$ < 3
1 < $\cfrac{-1+\sqrt{13}}{2}$ < $\cfrac{3}{2}$
よって
$\cfrac{-1+\sqrt{13}}{2}$ < $\sqrt{3}$
同様にして
$\cfrac{-1-\sqrt{13}}{2}$ < $-\sqrt{3}$
したがって
$\cfrac{-1+\sqrt{13}}{2}$ ≦ $a$ ≦ $\sqrt{3}$
・・・ハヒフヘホ
第1問
〔1〕$\alpha=\cfrac{4}{4-\sqrt{7}}$ とする。$\alpha$ の分母を有理化すると
$\alpha$=$\cfrac{\boxed{\text{アイ}}+\boxed{\text{ウ}}\sqrt{\boxed{\text{エ}}}}{\boxed{\text{オ}}}$
となる。
また,$r$ を有理数とし
$\beta$=$\cfrac{9-(r^2-3r)\sqrt{7}}{5}$
とする。
(1) 一般に,$\sqrt{7}$ が無理数であることから,有理数 $p$,$q$ に対して
$p+q\sqrt{7}=0$ $\Longleftrightarrow$ $p=q=\boxed{\text{カ}}$
が成り立つ。
(2) $\alpha-\beta$ が有理数ならば,$r$ は
$\cfrac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{オ}}}+\cfrac{r^2-3r}{\boxed{\text{キ}}}=0$
を満たす。このとき
$r=\cfrac{\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケ}}}$ または $r=\cfrac{\boxed{\text{コ}}}{\boxed{\text{サ}}}$
である。ただし,$\cfrac{\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケ}}}$ と $\cfrac{\boxed{\text{コ}}}{\boxed{\text{サ}}}$ の解答の順序は問わない。
〔2〕$a$ を正の実数とする。このとき,実数 $x$ に関する次の条件 $p$,$q$,$r$ を考える。
$p$:$|x-1|$ ≦ $a$,$q$:$|x|$ ≦ $\cfrac{5}{2}$, $r$:$x^2-2x$ ≦ $a$
次の $\boxed{\text{シ}}$,$\boxed{\text{ス}}$ に当てはまるものを,下の⓪~③のうちからそれぞれ一つ選べ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。
$a=1$ のとき,$p$ は $q$ であるための $\boxed{\text{シ}}$。また,$a=3$ のとき,$p$ は $q$ であるための $\boxed{\text{ス}}$。
⓪ 必要条件であるが,十分条件ではない
① 十分条件であるが,必要条件ではない
② 必要十分条件である
③ 必要条件でも十分条件でもない
(2) 命題「$p\implies q$」が真となるような $a$ の最大値は $\cfrac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソ}}}$ である。
また,命題「$q\implies p$」が真となるような $a$ の最小値は $\cfrac{\boxed{\text{タ}}}{\boxed{\text{チ}}}$ である。
(3) 命題「$r\implies q$」が真となるような $a$ の最大値は $\cfrac{\boxed{\text{ツ}}}{\boxed{\text{テ}}}$ である。
〔3〕実数 $a$ は 2 次不等式 $a^2-3$< $a$ を満たすとする。このとき $a$ のとり得る値の範囲は
$\cfrac{\boxed{\text{ト}}-\sqrt{\boxed{\text{ナニ}}}}{\boxed{\text{ヌ}}}$ < $a$ < $\cfrac{\boxed{\text{ト}}+\sqrt{\boxed{\text{ナニ}}}}{\boxed{\text{ヌ}}}$
である。
$x$ の2次関数
$f(x)=-x^2+1$
を考える。
$a^2-3$ ≦ $x$ ≦ $a$ における関数 $y=f(x)$ の最大値が 1 であるような $a$ の値の範囲は
$\boxed{\text{ネ}}$ ≦ $a$ ≦ $\boxed{\text{ノ}}$
である。
また,$a^2-3$≦ $x$ ≦ $a$ における関数 $y=f(x)$ の最大値が 1 で,最小値が $f(a)$ であるような $a$ の値の範囲は
$\cfrac{\boxed{\text{ハヒ}}+\sqrt{\boxed{\text{フヘ}}}}{\boxed{\text{ホ}}}$ ≦ $a$ ≦ $\sqrt{\boxed{\text{ノ}}}$ である。
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