【スマホで読む・わかりやすい】センター数学IA2017追試【解説・正解・問題】
第1問 解答・解説
ア イ ウ 3 3 3 エ 2
オ カ キ, ク ケ コ 3 3 3, 9 3 9
サ 4 シ 3
ス,セ 1,3 (解答の順序は問わない)
ソタ -1 チツ,テ ト -1, 1 3
ナ ニヌ ネ 2 21 3 ノ 2
(1)
$k=\cfrac{6}{\sqrt{3}+1}$
$=\cfrac{6(\sqrt{3}-1)}{(\sqrt{3}+1)(\sqrt{3}-1)}$
$=\cfrac{6\sqrt{3}-6}{3-1}$
$=\cfrac{6\sqrt{3}-6}{2}$
$=3\sqrt{3}-3$
・・・アイウ
(2)
(i) $(\sqrt{3}+1)x-12$ ≧ 0 のとき
$(\sqrt{3}+1)x$ ≧ 12
$x$ ≧ $\cfrac{12}{\sqrt{3}+1}$
ここで
$2k=\cfrac{12}{\sqrt{3}+1}=6\sqrt{3}-6$
となることを利用して
$x$ ≧ $6\sqrt{3}-6$
また,不等式を解くと
6 ≧ $(\sqrt{3}+1)x-12$
18 ≧ $(\sqrt{3}+1)x$
$x$ ≦ $\cfrac{18}{\sqrt{3}+1}$
ここで,$3k=\cfrac{18}{\sqrt{3}+1}=9\sqrt{3}-9$ より
$x$ ≦ $9\sqrt{3}-9$
よって
$6\sqrt{3}-6$ ≦ $x$ ≦ $9\sqrt{3}-9$
(ii) $(\sqrt{3}+1)x-12$ < 0 のとき
$x$ < $\cfrac{12}{\sqrt{3}+1}=6\sqrt{3}-6$
また,不等式を解くと
6 ≧ $-(\sqrt{3}+1)x+12$
$(\sqrt{3}+1)x$ ≧ 6
$x$ ≧ $\cfrac{6}{\sqrt{3}+1}$
$x$ ≧ $3\sqrt{3}-1$
よって
$3\sqrt{3}-1$ ≦ $x$ ≦ $6\sqrt{3}-6$
範囲を重ねると
$3\sqrt{3}-3$ ≦ $x$ ≦ $9\sqrt{3}-9$
・・・オカキクケコ
不等式を満たす整数を求めると
$3\sqrt{3}=\sqrt{27}$ より
$\sqrt{25}$ < $\sqrt{27}$ < $\sqrt{36}$
5 < $3\sqrt{3}$ < 6
2 < $3\sqrt{3}-3$ < 3
また,$9\sqrt{3}=\sqrt{243}$ より
$\sqrt{225}$ < $\sqrt{243}$ < $\sqrt{256}$
15 < $9\sqrt{3}$ < 16
6 < $9\sqrt{3}-9$ < 7
したがって,不等式を満たす整数は全部で 4 個ある。
・・・サ
〔2〕
(1)
(i) 命題 A
$a$ が無理数のとき,$a^2$ は有理数のときと無理数のときがあり,$1+a^2$ も有理数のときと無理数のときがある。したがって,その平方根も有理数のときと無理数のときがあるため,偽。
(ii) 命題 B
$a$ が有理数のとき,$a^2$ は有理数だから $a^2+1$ も有理数である。しかし,有理数の平方根は有理数のときと無理数のときがあるため,偽。
したがって,命題 A は偽,命題 B は偽である。
・・・シ
(2)
⓪ $a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ $\implies$ $a=b$ を考える。不等式の左側 $a-1$ ≦ $b$ は,言い換えると,「$b$ は $a$ より 1 小さいか,それ以上」となり,$a$ と $b$ が異なる場合を含むので,偽。
また,$a=b$ $\implies$ $a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ を考えると,$a=b$ のとき,$a-1$ ≦ $b$ ,$b$ ≦ $a+1$ はともに成り立つので,真。
よって,$a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ は $a=b$ であるための必要条件である。
したがって,不適。
① $a-2$ ≦ $b$ ≦ $a+2$ $\implies$ $a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ を考える。不等式の左側どうしを比べると,「$b$ は $a$ より 2 小さいか,それ以上」のとき「$b$ は $a$ より 1 小さいか,それ以上」である。これは,たとえば $b$ が $a$ より 2 小さい値のとき,成り立たない。よって,偽。
また,$a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ $\implies$ $a-2$ ≦ $b$ ≦ $a+2$ を考える。不等式の左側どうしを比べると,「$b$ は $a$ より 1 小さいか,それ以上」のとき「$b$ は $a$ より 2 小さいか,それ以上」であり,常に成り立つ。不等式の右側も同様に成り立つので,真。
よって,$a-2$ ≦ $b$ ≦ $a+2$ は $a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ であるための必要条件。
したがって,正しい。
② $p\implies q$ の逆は $q\implies p$ である。したがって,命題「$a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ $\implies$ ($a$=1 かつ $b$=1)」の逆は「($a$=1 かつ $b$=1) $\implies$ $a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$」である。
したがって,不適。
③ $p\implies q$ の対偶は $\overline{p}\implies\overline{q}$ である。また,ド・モルガンの法則より $\overline{A\cap B}=\overline{A}\cup\overline{B}$ である。これらを用いると
($a$=1 かつ $b$=1) の否定は,($a$≠1 または $b$≠1) となる。
また,$a-1$ ≦ $b$ ≦ $a+1$ の否定を考える。不等式は
($a-1$ ≦ $b$ かつ $b$ ≦ $a+1$)と書き換えることができ,その否定は ($a-1$ > $b$ または $b$ > $a+1$) である。
したがって,正しい。
・・・スセ
〔3〕
(1)
式が 1 次関数であれば直線となるので
$a+1=0$
$a=-1$
・・・ソタ
これを $f(x)$ に代入すると
$f(x)=\{1-2\cdot(-1)\}x^2+2x-(-1)-2$
$=3x^2+2x-1$
$x$ 軸との交点を求めると
$0=3x^2+2x-1$
$(x+1)(3x-1)=0$
$x=-1$,$\cfrac{1}{3}$
・・・チツテト
(2)
$f(x)+g(x)=0$
$(1-2a)x^2+2x-a-2+(a+1)x^2+ax-1=0$
$(1-2a+a+1)x^2+(2+a)x-a-2-1=0$
$(2-a)x^2+(2+a)x-3-a=0$
これがただ一つの実数解を持つとき,判別式 $D=0$ である。
$D=(2+a)^2-4(2-a)(-3-a)=0$
$4+4a+a^2-4(-6-2a+3a+a^2)=0$
$4+4a+a^2+24+8a-12a-4a^2=0$
$-3a^2+28=0$
$a^2=\cfrac{28}{3}$
$a=\pm\cfrac{2\sqrt{7}}{\sqrt{3}}$
$=\pm\cfrac{2\sqrt{21}}{3}$
また,$2-a=0$ のとき,$(2-a)x^2+(2+a)x-3-a=0$ は 1 次関数となり,ただ 1 つの実数解を持つ。したがって
$a=2$
$a=\pm\cfrac{2\sqrt{21}}{3}$,2
・・・ナニヌネノ
第1問と第2問は必答。第3問から第5問はいずれか2問を選択し,解答する。
第1問 問題文
〔1〕
(1) $k=\cfrac{6}{\sqrt{3}+1}$ とする。分母を有理化する
$k=\boxed{\text{ア}}\sqrt{\boxed{\text{イ}}}-\boxed{\text{ウ}}$
となる。また, $k$ の整数部分は, $\boxed{\text{エ}}$ である。
(2) $x$ に関する不等式
$6\geqq|(\sqrt{3}+1)x-12|$
を解くと
$\boxed{\text{オ}}\sqrt{\boxed{\text{カ}}}-\boxed{\text{キ}}\leqq x\leqq\boxed{\text{ク}}\sqrt{\boxed{\text{ケ}}}-\boxed{\text{コ}}$
となり, この不等式を満たす整数は全部で $\boxed{\text{サ}}$ 個ある。
〔2〕
(1) 次の $\boxed{\text{シ}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~③のうちから一つ選べ。
命題 A「$a$ が無理数で $1+a^2=b^2$ ならば, $b$ は無理数である」
命題 B 「$a$ が有理数で $1+a^2=b^2$ ならば, $b$ は有理数である」
の真偽について正しいものは, $\boxed{\text{シ}}$ である。
⓪ 命題 A は真, 命題 B は真
① 命題 A は真, 命題 B は偽
② 命題 A は偽, 命題 B は真
③ 命題 A は偽, 命題 B は偽
(2) 次の $\boxed{\text{ス}}$, $\boxed{\text{セ}}$ に当てはまるものを, 下の⓪~④のうちから一つずつ選べ。ただし, 解答の順序は問わない。
実数 $a, b$ について述べた文のうち, 正しいものは $\boxed{\text{ス}}$, $\boxed{\text{セ}}$ である。
⓪ $a-1\leqq b\leqq a+1$ は, $a = b$ であるための十分条件である。
① $a-2\leqq b\leqq a +2$は, $a-1\leqq b\leqq a+1$であるための必要条件である。
② 命題 $a-1\leqq b\leqq a+1\implies (a=1$ かつ $b = 1)$」の逆は「$(a=1$ または $b = 1)\implies a-1\leqq b\leqq a +1$」である。
③ 命題「$a – 1\leqq b\leqq a +1\implies(a=1$ かつ $b = 1)$」の対偶は「$(a\not=1$ または $b\not=1)\implies(a-1\gt b$ または $b\gt a+1)$」である。
〔3〕$a$ を定数とし, 次の2つの関数を考える。
$f(x)=(1-2a)x^2+2x-a-2$
$g(x)=(a+1)x^2+ax-1$
(1) 関数 $y=g(x)$ のグラフが直線になるのは, $a=\boxed{\text{ソタ}}$ のときである。このとき, 関数$y=f(x)$ のグラフと $x$ 軸との交点の $x$ 座標は
$\boxed{\text{チツ}}$ と $\cfrac{\boxed{\text{テ}}}{\boxed{\text{ト}}}$ である。
(2) 方程式 $f(x)+g(x)=0$ がただ 1 つの実数解をもつのは, $a$ の値が
$\pm\cfrac{\boxed{\text{ナ}}\sqrt{\boxed{\text{ニヌ}}}}{\boxed{\text{ネ}}},\enspace\boxed{\text{ノ}}$
のときである。
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